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いもがらぼくと

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何気なしに耳を澄ませば、居間の方から、聞き覚えのある会話が聞こえて来た。
そっと居間のほうに行って見ると、いままさにテレビで「裸の大将」をみんなで観ている。
「なにしやっとな~」
「良いがな~こんぐらい」
あははは・・・田舎の言葉だ!
居間に座り込んでしまった。
裸の大将と云えば芦屋雁之助を知っているが、いま観ている裸の大将は漫才で見たことのある人だったが、この人もなかなか面白い。

私の田舎でロケをしたんですね。
昔、フーテンの寅さんのロケ現場になったことがあり、撮影現場と書いた立て札があり、観光名所になっていると聞いた事があります。それより以前は、『あの橋の畔で』のロケ現場になったと聞いた事があるが、どんなドラマなのかはまったく知らない。

古い町並みで遠洋漁業の港として栄えたので外国漁船も錨を下ろせるほどの港湾を要し、九州の小京都と云われる閑静な城下町でもある。
たいした産業もないので過疎に向かって進んでいるようにも感じる。

私の田舎は父親の仕事の関係で5歳でこの地に引越しして、15歳までの10年間を過ごした。見るもの、聞くもの貪欲に吸収していった多感な時期であったと思うので、いろんな事を覚えている。

いまテレビでは「いもがらぼくと」が流れている。
あれ~、まこち、なつかしば音楽がながれちょっがよ
私も酔っ払うと良く歌います。

「いもがらぼくと」と云えば宮崎の県民性を現す賛辞です。お人好しの賛辞。
隣県鹿児島では勇気を称える「薩摩隼人」熊本では「肥後もっこす」のように頑固一徹・変わり者。ところが宮崎の「いもがらぼくと」とは・・・軟弱です。
芋がらは里芋の茎(ずいき)を指し、ぼくとは木刀です。里芋の木刀とは、まるで頼りない人間性が宮崎の男のようです。
しかし、宮崎の女性となると「日向カボチャ」と云われます。
日向カボチャとは・・・国産カボチャの中でも高級ブランド品です。
国内で流通するカボチャの中で一番の高値で売買されるのが日向カボチャのようです。実が詰まり美味しいと評判です。

随筆家の佐々木久子さんは、宮崎の観光と食べ物についてこう記している。
 「宮崎でいつも不満に思うのは、焼酎と観光については、ヤイノヤイノとすすめてくがさるが、これぞ宮崎の酒にはこのさかなが絶品です、というものにめぐり逢わないことである。なぜ、堂々とかぼちゃをだして下さらないのだろうか。宮崎の郷土料理を宮崎の人が自慢なさってこそ宮崎への旅情は一段と深くなると思うのだが・・・」
それほどに日向カボチャは美味しいんです。

我が身を「いもがらぼくと」の軟弱者として謙遜し、母や妻を色が黒くて不細工だと云いながら、日向カボチャのように、頼りがいのある女性だと褒め称えます。
そんな「いもがらぼくと」をお聞き下さい。
* ある高校の修学旅行でバスガイドに教えて貰い、同窓会で合唱しています。

注!いま話題のfirefoxでは聴くことが出来ません・・・IEでお聴き下さい。

♪腰のいたさよ 山畑開き 春は霞の 日のながさ
焼酎五合の 寝酒の酌に おれも嫁女が ほしゅなった
もろたもろたよ いもがらぼくと 日向かぼちゃの
よか嫁女 ジャガジャガマコッチ エレコッチャ

♪鞍に菜の花 ヒャラヒャラヒャット 七つ浦から 赤毛布
可愛い嫁女は シャンシャン馬よ 今年ゃ田植も 二人づれ
もろたもろたよ いもがらぼくと 日向かぼちゃの
よか嫁女 ジャガジャガマコッチ エレコッチャ

♪種は万倍 とりいれ日和 まこちめでたや 出来秋の
飲みにござれや 祝いの酒を 嬶も珍らし 長着物
もろたもろたよ いもがらぼくと 日向かぼちゃの
よか嫁女 ジャガジャガマコッチ エレコッチャ

♪ヤイヤ霧島 大雪じゃがい 大根千切 手が痛や
おれも出年は すぐ人の親 きつや辛やと 言ちゃおれん
もろたもろたよ いもがらぼくと 日向かぼちゃの
よか嫁女 ジャガジャガマコッチ エレコッチャ





大きな港湾を抱える漁港も、大漁旗で賑わったカツオは、影を潜め、今では遠洋のマグロの漁業基地として賑わいを見せているが、年々減り続けるマグロの漁獲で見通しが暗くなる・・・。
そんな港に、来春、世界一の豪華客船「飛鳥Ⅱ」が寄港します。
二泊三日の小さな豪華船旅です。
すでに予約で埋まっているそうです。
飛鳥Ⅱを見に帰ろうかな・・・。

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