« 熱々の五目あんかけごはん | トップページ | クマケムシの死の横断 »

子ども図書館のはなし。

その方は物心がついた時から出版社をやりたい、と思っていたと話された。
図書館にある書籍は管理しやすいように背表紙をお客さんに見せて、ジャンル別に置かれている。沢山の本や雑誌を管理するには都合が良いが背表紙に付いたタイトルだけで、どれほど中見がわかるのであろうかと。
子ども図書館をイトーヨーカ堂の中に併設する時は、このことを一番悩んだと云われる。
絵本は表紙が顔で、背表紙を見せる普通の図書館にしては絶対にダメだ!と力説された。
それで、絵本架なる絵本専用の書架を作って、絵本の表紙が見えるように作ったと熱く語りかけた。

そうそう、私も絵本は可愛い表紙の絵がすべてだと思っています。

それにしても、イトーヨーカ堂の店内に子ども図書館とは奉仕の精神がないと出来ない発想です。それが30年も続いているなんて素晴らしいです。イトーヨーカ堂の社風と子ども図書館を夢として目指された童話屋の田中社長の夢は叶ったのです。

小さい頃に童話を読んだ記憶はないし、欠片すら覚えていない。
小学生になるとすぐに付録がどっさりと付いた小学1年生の雑誌を読んだ。いつも付録には豆本が付いてきた。手の平に乗るほどの小さな本にマンガが描かれていた。大切にしてブリキの箱に入れて保管していたが、我が家を襲った貰い火の火事で焼けてしまった。

病弱だった私は活字を拾い、雑誌を読むことが唯一の楽しみで、大人しく部屋の片隅に背をもたれて静かに本を読んでいたらしい。
そんな時に、母方の兄弟が東京帰りだと云って、子ども版「曾我兄弟」の本を戴いた。
曾我十郎・五郎の若干15歳にして親の仇討ちをする話です。
これが童話だったのか、それとも日本史の本だったのか覚えていない。

9784591092477

建久4年5月28日(1193年6月28日)源頼朝が行った富士の巻狩りの際に、曾我十郎祐成と曾我五郎時致の兄弟が父親の仇である工藤祐経を討った事件。

涙を流しながら、夢中になって読んでいたと父が笑いながら云っていたのを覚えています。
仇討ちに涙を流すなんて、小さい頃にして右翼の思想が芽生えていたのでしょうか(笑)
曾我兄弟の映画を見ては号泣して、助けに行かなくては・・・と周りを困らせたようです。
五郎斬首の指示をした頼朝嫌いは根強く残り、憧れの義経を殺した事で終生の敵となった(笑)

024

学校から戻り、家の用事を済ませると歩いて15分ほどの距離にある明治屋書店に顔を出し立ち読みに精をだしていた。この時は、まだ小学校に図書館がなかった。
家が全焼して引っ越すことになり、小学校を転校した。
今度の小学校には図書館があり、授業が終わると図書館に入り浸り、いつの間にか自動的に図書部員として登録されていた。
小学校の図書館で最初に読んだのは「西郷隆盛」だった。憧れに憧れた。
この時から西郷隆盛は終生のアイドルとなった(笑)

童話を読むこともなく、曾我兄弟から入ってしまったのは、人生の誤りだったように思われる。図書館で夢中になって読んだ「トムソーヤの冒険」を、曾我兄弟の前に読んでいたら人生は変わって行ったんだろうな・・・。
復讐に燃える話より、未知への冒険心が役立ったかも知れない。

|

« 熱々の五目あんかけごはん | トップページ | クマケムシの死の横断 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

本は私も大好きです。毎日何かしらの本を読んでる気がします。
私の場合は100%小説派です。
なぜこんなに本が好きなのか考えてみると、
多分、新しい価値観に出会えるからかな?

本と言っても、人によって好みがバラバラで、自分と似た傾向の本を読む人とは自然と仲良くなれる気がします。
なかなかそんな人には巡り合わないんですけど…。

現代だと京極夏彦ラブ。上越に来てからは京極好きには出会えてないです。

投稿: ダックス | 2009年5月21日 (木) 04時35分

cancer
ダックスさん こんにちは。

> 多分、新しい価値観に出会えるからかな?
最近は新作が読めなくなり、またゾロゾロと松本清張に嵌りそうです。
東野圭吾「流星の絆」を読んで時間の無駄を悟りました(笑)

> 現代だと京極夏彦ラブ。
あの分厚い妖怪ものがお好きなんですね。
見栄っ張りで泉鏡花を読みましたが、お得意の妖怪は
ひんやりとした空気が漂って面白かったです。
しかし、なんと云っても・・・ゲゲゲの鬼太郎でしょうか。

投稿: 月の砂漠 | 2009年5月21日 (木) 13時04分

こんにちは、

私は、近くの小学校で読み聞かせをしています。確かに、図書館で本を選ぶときは、絵本の表紙を見るのに苦労してます。表紙で話の内容や、作家との相性みたいなものが一発でわかりますからね。

今回のお話で、ストリーテラー、月の砂漠さんの日記やコメントが歴史的につながってきました。story は historyですね。

投稿: joy | 2009年5月21日 (木) 14時11分

cancer
joyさん はじめまして。

> 近くの小学校で読み聞かせをしています。
w(゚o゚)w 凄いですね。わらべ語りのようです。
また、現代版紙芝居が流行っているとか、活字離れしているいまこそ
読んで聞かせることは大事なことかも知れないですね。
本の背表紙で良し悪しを判断するのは難しいですね(笑)

> story は historyですね。
上手い!
座布団3枚です(v^ー゜)ヤッタネ!!
稚拙な文章を読んでいただきありがとうございます。

投稿: 月の砂漠 | 2009年5月21日 (木) 17時10分

飛び込みの返事失礼します。私は上越市はよくわかりません。色々皆さんよろしく教えて下さい。出会いも欲しい。ぽぽちゃんでした('-^*)/

投稿: ぽぽちゃん | 2009年5月22日 (金) 12時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 熱々の五目あんかけごはん | トップページ | クマケムシの死の横断 »