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おねしょのはなし。

『おねしょ』は世界地図とも云われた。               

World_2

笑いを堪えながら読み進めると、おねしょについてこんな件がある。

「それで、中学のとき、もう治らないとあきらめかけていたら、演劇部の先生の家でクリスマスパーティということになった。ぼくは気が弱いくせに、友だちと演劇部なんかに入っていたんですね。それで・・・その晩は遅くなって、みんなで泊まることになった。

困った。雑魚寝ですよ。もうこの時間に1人帰るわけにもいかない。遠くて道もわからない。はじめての外泊。ここでおねしょしたら、もう自分は死ぬ。絶対に寝ないように目をきっと開いていた。そうしたら、結局、寝ていた。目が覚めて、しまった!とあわてて布団を触ると、濡れてない。ホッとした。このときのうれしさがおねしょを克服する最終的なきっかけになったようだ」と。

画家であり、芥川賞作家である赤瀬川原平氏の中学生まで、おねしょをしていたとの告白エッセイ「中古良品」からの抜粋です。

おねしょはいつまでしていたのか・・・。
はっきりと覚えているのは小学4年生のときに、上級生の仲間入りになり週番の担当になった。明日は、朝礼で全校生徒の前で1メートルほどの高さのある壇上にあがって「きをつけ~」「なおれ~」の号令を発する役目があった。
明日になることが怖くて、緊張のあまりおねしょをしたのを覚えている。
下腹部が生暖かさに包まれて飛び起きた。隣に寝ている兄や弟に見つからないように、そっと起きだして敷布をはいだ。
バタバタと音がしたのを母が気がついて戸を開けて入ってきた。
母は何も云わずに布団は引っぱり庭に持っていった。
悲しくて死にそうだった。
それ以後、おねしょはしていない・・・が、それから何十年も経ったいま、あと十年・二十年でおねしょが復活しそうな年に突入する。恐ろしいことが立ちはだかっている。

原平氏のおねしょにまつわる話は続いていく。
こんな話もある。

「友人の姉は、ここだけの話、子供のころ便所に落ちたらしい。昔の汲取り式の便所だ。それが原因かどうか分からないけれど、ひ弱な兄弟の中で、その姉だけは強いし、気も強い。私だけ、橋の下で拾われた子どもだと云っていたらしい。昔はそういう言い方がはやっていた。」

畦道に有機肥料として溜めてあった肥溜めに落ちたと聞いた話はあったが、周りで便所に落ちた人はいなかった。
それと、橋の下で拾われた・・・云々の話は多い。
私もご多聞にもれず、弟によく云っていた。「おまえは大堂津の橋の下で拾われて来たんだ」と、囃したて弟がしょげるのを楽しんでいた。兄貴としての特権のようだった。

中学に入ると、トイレにまつわるある事件は起きた。
中学3年になると、6時限が終わると、高校受験生を対象にした課外授業が180分設けられていた。それぞれの不得手科目を集中的に補うのが目的で先生はボランティアだった。と思うがそれ相当の残業代を戴いていたのかも知れない。

課外授業が始まる前に友人H君とトイレの周りで騒いでいると、なにげなしに掴んだトイレの取っ手を壊し、戸が外れてしまった。これが女性トイレだったから始末が悪い。
課外授業を欠席させて校長室に呼ばれて、教頭から命令が下った。
『明日から1ヶ月間女子トイレの掃除を命じる』ショックだった。
次の日から、六時限が終わるとすぐにバケツにデッキブラシを手にして女子トイレに出向き掃除が始まった。他の同級生からは罵声と笑い声を浴びながらもマスクをして必死に掃除をした。

各トイレの中には蓋のしてあるバケツが置いてあり、入っているゴミを回収した。
血で真っ赤に染まっているのでビックリしたが、だれか怪我でもしているのだろうと気にもしなかった。
しかし、毎日、毎日蓋のあるバケツの中は血で染まった脱脂綿みたいなものが、いっぱい詰まっていた。H君と話し合った。
これは、相当の大怪我だぞ、先生に言ったほうが良いのかどうか、分からないので、次の日は課外授業を休んで、誰が怪我をしているのか確認しようとなった。
遠くから、女子トイレを見ていたが怪我をしている人は1人もいなかった。
それでも、毎日、毎日トイレの中にある蓋のあるバケツには血に染まった大量の脱脂綿を拾い上げ捨てた。

同じ社宅に住んでいる女子の同級生に聞いたことがあったがバカ!と云って取り合わなかった。結局、意味が分からずに解決しないまま中学を卒業した。

教頭がなんで女子トイレの掃除を命じたのか、いまもって分からない。
何かの考えがあってのことだったのでしょう

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コメント

月の砂漠さんといえば トイレ!(笑)

トイレネタは 尽きませんね~(*^。^*)
女子トイレの掃除を男子にさせるなんて 聞いたことがありません。今の時代だったら PTAは 大騒ぎでしょうね~笑 でも 大怪我をした人がいるかもしれないから・・・というところに 少年の純粋さを感じますね。

投稿: kaeru | 2009年7月14日 (火) 19時04分

cancer
kaeruさん (。・ω・)ノ゙ コンチャ♪

> トイレネタは 尽きませんね~(*^。^*)
トイレが好きなんでしょうか
夢でも大便の夢は数限りなく見ていますし、「運」にまつわる
仕事が良いのかも知れないですね。

> 女子トイレの掃除を男子にさせるなんて 聞いたことがありません。
そもそも女子トイレの掃除そのものが異常ですよね
それにしても、恥ずかしい1ヶ月間でしたね
一生分、トイレの掃除はしたのかな・・・掃除の依頼は舞い込みません。

投稿: 月の砂漠 | 2009年7月15日 (水) 12時16分

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