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逆鱗に触れた・・・狂猫病

この世に狂猫病はあるのかな・・・。

ついにその時はやってきた。
尊敬する曽我十郎・五郎の生きざまを研究して、いつの日かチャンスがあるものと思っていた。

012

親元を離れて猫の楽園である田代島に向かう旅の途中に立ち寄った水飲み場を囲むように植えられた木陰でウトウトと昼寝をしてしまった。不覚であった。疲れでぐっすりと眠ってしまったのが運のつき、気が付いたときは知らない屋敷に連れられて拉致されてしまった。
三日三晩に渡って泣き叫んだが・・・あまりの無情に涙も枯れた。

狭い部屋に閉じ込められ、夕食時には、首根っこを掴まれて宙ぶらりんとなり死ぬかと思った。
化け物みたいな、この野蛮な男は「きょうは、美味しいカツオのたたきだよ!」と、猫なで声で喋ってくる。
「フン!騙されてたまるもんか!まして冷凍のカツオなんか喰えるか!」と、足で蹴っ飛ばしてきた。
ほんとうは、大好きなカツオだったが、美味しく食べて太るのをまって、猫鍋になるのかも知れないと思うと気が気じゃない。そんな習慣が出来てしまった。

そして、長い月日が経ってしまった。もう親の顔も忘れてしまった。
野蛮な男は、稼ぎが悪く、いつもメザシだけが皿の上に並べられた。住まいも、いまにも雨がシトシトと垂れ落ちそうな古びた家で、障子や襖は歴戦の跡が残っている。
もう・・・拉致された怨念はなくなっていた。

そう思っていた。
その日は、身も凍るような寒さが襲ってきた。震えながら毒消しの草を食べていた。
早々と草を食べ終わると、あれ~玄関の戸が閉まっていた。
叩いたり、蹴っ飛ばしても、びくともしない戸は閉まったままだ。大声で叫んだが、だれも来なかった。寒さで死ぬかと思った。
そんな時に、メラメラと拉致されたことを思い出したんだ。復讐心がよみがえってきた。
凍死寸前で戸が開けられ命拾いをしたが、曽我兄弟の気持ちが芽生えたんだ。

いつも、野蛮な男にすり寄り、マッサージを懇願する。いつものことだ。
恥ずかしげもなく股を広げ、股のあたりをやさしく撫でられるとうっとりしてしまう。最近は、究極の快楽の場所である、背中の尾っぽあたりを撫でると快楽の夢の中を泳いでしまう。
もう・・・恍惚のせかいです。
しかし、快楽のポイントが1センチでもずれると、最大の弱点があるんです。
そこに、チョットでも触ろうものなら、牙をむき襲い掛かります これは、猫族の本能なんです。

その日は、静かにやってきた。
男は、慣れた手つきで下腹部を撫で終わると、いつもの癖で背中に手をやり、無造作に触ろうとしている。触る瞬間を待っているんです。いまだ!私は身をひるがえし男の親指にガブリと噛んだんです。不意を突かれた男は、食いちぎらんとする私の口を開けようと焦っていた。
こんどは、すぐに親指から右手の小指に噛みついたんです。ほどよい大きさです。
今度は、離すもんか!ガチッと食い込んでいます。
復讐が成就しようとしているんです 
参ったか!降参したか!
勝どきの声を上げて、思いを遂げてホッとしたのか、大量の小便を男にかけてしまった。
予定外であったが、もう、思い残すことはない
ザマ~ミロ!
私の復讐劇は終わりを迎えた。

両手に5カ所を噛まれた男は、大量の血を流し、泣いていた。
一晩中「痛いよ~」「痛い!」と悲痛な声が聞こえてきた。

その夜ほど、熟睡した夜はなかった。嬉しい・・・。

 男のひとりごと・・・

猫の強烈な猫パンチに引っかかれるのは、しごく当たり前なのですが
思いっきり噛まれてしまいました
その瞬間に大量の小便まで掛けられて、無残な敗北です。姫君の怨念にやられてしまった。

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コメント

とんだ災難でしたね。

ウチにも猫がいましたが、噛み付かれてことはないのですが、ある日、鉛筆にじゃれていた猫が、ガリガリと鉛筆を噛み砕いた事がありました。
いざとなれば、指を噛み砕くなんてこと簡単にできるのに

一度も飼い主に歯向かってこない猫に感心したことがあります。

息子が飼い犬に噛まれてことがあります。
病院に連れていくと,噛み傷を見た医師が、「遠慮して噛んでますね。本当に噛まれるとこんな傷では済まない」と云われたのですが・・・・・

猫ちゃんの噛傷は遠慮したものだったのでしょうか?


投稿: のんびり猫 | 2010年6月13日 (日) 15時59分

cancer
のんびり猫さん こんばんは(=゚ω゚)ノ o(_ _)oペコッ

> いざとなれば、指を噛み砕くなんてこと簡単にできるのに
ははは・・・それでも手加減したのでしょうね
小指が千切れると、いやいや、小指を詰めるやくざの世界です。
たぶん栄養満点の美味しい肉の味がしたのでしょう

追い打ちをかける小便には参りました
天日干しした布団には、はっきりと四国方面の地図が・・・

投稿: いもがらぼくと | 2010年6月14日 (月) 17時52分

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