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街角でみた詰将棋

Shogi

面白いニュースが目に入った。
人が流れる歩道に夕方ともなると何やら将棋盤が浮き上がる。
将棋盤には、3手詰めやら5手詰めなどの詰将棋の駒が表示されている。
これは面白いね。

まるで大道詰将棋のようでもある。
大道詰将棋を見たのは、サラリーマンとして東京に出て来た22歳のときであった。

得意先が新宿伊勢丹の近くにあり、上司と何回か挨拶に行き、お茶でも如何ですかと、近くの喫茶店に入り世間話に興じていた。薩摩言葉が身に染みてなかなか標準語が喋れないのは、格好の笑い話になり、つねに話題の主となっていた。
その日は、7時を回っていたので直帰にして、軽くスタンドバーでも行くか!と、新宿高野のそばにある王城なるスタンドバーに入った。
あれや、これやと説教を喰らいながら、美味しいジントニックなどを飲んでいたのです。
そろそろ帰るかと、妖しげな王城をでた途端に人だかりが出来ていた。
何か、あったのか・・・と、ビクビクしながらもワクワクして覗き込むと、将棋盤が見えた。

将棋には、チョットだけ心得があるので、あ~あぁ詰将棋をしているんだなと分かった。
周りは静かに佇み、駒の動きを眺めている。
詰めそうな場面であるが、なかなか詰めない。
そうそう詰めない、詰将棋なのです。

詰将棋に挑戦しているその方は「負けました!」と、悔しそうに財布を広げていた。
大道将棋の主は、次の方いませんか?と、すぐさま将棋盤に詰将棋の形を整えていく。
何気なく、見ると5手ぐらいで詰めそうな簡単な場面なんですね
一瞬、手を挙げようかと思ったぐらい、超初心者レベルの駒の配置に見えたのです。

すると、俺が・・・と、挑戦者が現れました。180センチを超す偉丈夫な紳士です。
挑戦者が勝てば、3倍取りとか5倍取りとか書いてあります・・・が、負けると1,000円とか3,000円とか書いてあったように思います。

すぐにでも詰められる。
そう、簡単そうに見えるんです。

ところが、どっこい5手先になっても7手先になっても詰めないんです。と、云うよりだんだんと駒の配置が広がり絶対に詰めない形に広がっていくのです。
挑戦者は、顔を真っ赤にして怒り狂っています。
怒号まで、でて、こんなのインチキだ!と、喚き始めたのですが、そこは大道将棋の主は、顔色一つ変えず「お客さん!いちゃもんつける気か?」と、冷静な対応です。
将棋を見ていた人々は、私も含めて後ずさりします・・・少しずつ、少しずつ・・・。

ものの5秒ほどで決着しました。
目にも止まらぬ鉄拳で、どこぞの紳士は倒れました。
連れの仲間が平身低頭で頭を下げて、その場は終わりましたが、あの時、私が手を挙げていたら・・・と、思うと血の気がなくなりました。

大道詰将棋は、
『持ち駒は少なく、玉も狭く、簡単に詰みそうなのに、なかなか詰まない。玉方の上手い受けを連発され、スルスルと逃げられる、それが大道詰将棋の特徴。』
と、あります。簡単に詰められたら商売あがったりですよね。

それからと云うもの、街角で行われていた大道詰将棋は姿を消した。
インチキだ!と、叫んだ彼は、インチキだと見破ったのでしょうか
それとも、詰められない詰将棋は純粋な将棋で大道棋士はプロだったのでしょうか
麻雀のインチキは何となくわかるが、将棋のインチキとはどんなことがあるのでしょう。

やくざの資金源?、まぁあり得る話ではありますが。

Shogi1

そんな大道詰将棋が満載された湯川博士著「甦る秘伝大道棋 」と、云う本があります。
定価は1000円ぐらいのようですが、いまは絶版状態で古本市場にもないようです。
ところが、あるところにはあるんですね。
価値が価値を呼んで、いまでは5000円以上の高値で売買されています。
これは、読む価値がありますよね。
是非に手に入れようと、無期限の催促なしで予約を入れました。
死ぬまでに手に入ることが出来るのか。
もちろん1000円ほどで・・・。

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