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四十九日のレシピ(家族のあり方)

狭い部屋に乱雑に放り出され、うず高く積まれた本や雑誌を探すのはひと苦労する。
今回も・・・。

料理の本だと思って買ったが積ん読状態でホコリまみれになっていた本を探すことにした。
タイトルを見て前に買ったような気がするな~と、記憶は曖昧であった。
何しろ料理の本なので、気が向いたときにペラペラと捲れば良いかなと軽い気持ちだった。
料理の本は店頭でペラペラと捲り、気に入ると買ってしまう。男子食堂などは買うな~。
しかし、レシピを読み尽くし料理に活かそうとは思っていない。
本から入って次は道具へと・・・形から入るんです。

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そんな折に
NHKドラマ「四十九日のレシピ」を偶然観た。
料理のドラマだと思った。そして、「四十九日のレシピ」を云うタイトルの本を買ったような気がした。

ドラマは、母親(乙美)が亡くなり、熱田良平がひとり残された。母の遺言を受け継いだと云って、髪を金色に染め日焼けマシンで黒く焼いた肌を誇らしげに見せて突然、家に上がりこんできた少女は井本と名乗った。
乙美は、生前、井本に
「もし、自分が死んだら、捨てるものとか整理するものがいっぱいあって、絶対ダンナさんと百合子が困るから」
「家の片付けとかダンナさんのご飯とか法事とか、そういう細々としたのを四十九日あたりまで面倒みて欲しいって」
と、云って妻の乙美が亡くなって憔悴しきっていた良平を助けに来た。
そして、乙美の使っていた机の引き出しに「暮らしのレシピ」と、書かれた画用紙で作られたカードが分厚い冊子となって綴じられていた。
暮らしのレシピには、料理・掃除・洗濯・美容・その他に分類されイラスト付きで書かれていた。
その中に、葬儀の日のレシピに続いて「四十九日のレシピ」と書いてあるカードが出てきた。

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良平と乙美のあいだには子どもは出来なかった。
良平は再婚で前妻のあいだに百合子がいた。百合子にとっては乙美は継母で、なかなか打ち解けずにいた。東京の大学に行き、そのまま結婚した・・・が、子どもが出来ずに不妊治療を行っていた。が、結果は芳しくなくウツ状態になってしまった。
そんな時に、夫が不倫に走り、不倫の相手が妊娠してしまった。
寝たきりの義母の面倒を見ながら、家に帰って来ない夫を待ち続けることへのイライラが募り、離婚届にサインをして家を飛び出し、実家に戻ってきた。

家族とは、子どもがいないと話しにならないと云う、世の習いに対するアンチテーゼなのであろうか。
跡継ぎが作れないお前には用がない!だから不倫して外に子どもを作る。
しかし、百合子も好きだし、愛人との性の相性も良いし、別れない。俺の子どもを身ごもった。
そんな身勝手な夫に対して、優しい百合子は義母にも涙を見せ、愛人の連れ子にまで食事を作ったりする。
けなげな百合子であった。
妻妾同衾を夢見る夫に反論もしない。
そんな夫がまだ好きでいた。出来れば・・・別れたくない。が、本心であった。

実家では福祉施設で乙美先生に教わったと云う、日系ブラジル人のハルミが古いフォルクスワーゲン・ビートルに乗って家にやって来た。ハルミも本名ではなかった。良平のお気に入りとなり家の修繕やら、後片付けに精を出していた。

ここまでがドラマの内容。
来週の3月8日が最終回です。「家族の処方箋」

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積ん読の本の中から「四十九日のレシピ」の本を見つけた。
伊吹有喜著「四十九日のレシピ」。
料理の本ではなくて、書き下ろしの小説でした。

ドラマで出てくるイラスト(絵手紙)が本の中では表現できないのは淋しい。文章だけで絵を思い浮かべる。

乙美の遺言で四十九日の法事は、親戚一同が喪服に身を包み、部屋中に線香の匂いが立ち込め、お経が流れるはず、なのに乙美が残した四十九日のレシピにはお経も線香もいらない。

乙美は料理に舌鼓を打ち、和気あいあいで楽しんで貰いたいことを願っていた。
みんなで乙美の年表を作ろうとするが、祖父の看病で転々として身寄りのない乙美の言動は謎に包まれ、書くことが何もなかった。
年表は空白が多かった。
乙美は福祉施設で絵手紙も教えていた。事あるごとに絵手紙にしたためて百合子に送っていた。
そうだ、年表に絵手紙を貼ろう。
絵手紙には、楽しい思い出として良平やら百合子の笑顔が描かれていた。

乙美の教え子たちがやって来て年表にはこんなことも書かれ始めた。
○年○月「乙美先生、須藤美佳においしい豚まんの作り方を教える」 
○年○月「甥の翔太の喫茶店にカレーうどんのレシピを教える」
などと・・・。

四十九日の法事に百合子と別れた夫(浩之)が喪服に身を包み現れた。良平は家にあげずに外で話をする。
四十九日と云っても線香もお経もない四十九日です。話すことはないのでお帰りください!と。
夫は、涙を流し土下座して謝る。愛人とのあいだに生まれる子どもは認知して養育費を払います。
しかし、どうしても百合子と一緒に暮らしたい。百合子と別れたくない。
はたして、百合子はどうするのかな。

四十九日の一日前に日系ブラジル人のハルミはブラジルに戻っていったが、正体不明の男だった。四十九日をりっぱに務め上げた井本は、働く場所が決まったので、もう来れませんと云って出て行ったが、だれも井本の行き先を知らなかった。

四十九日のレシピの約束を守った井本は人知れず去って行った。

突然現れた井本とハルミは何を意味するのか・・・。
写真嫌いの乙美が唯一残した写真は鬼の面を被った写真だった。それも金髪の髪をしたお面だった。井本(IMOTO)は乙美(OTOMI)・・・かな。
亡くなった良平の前妻万里子は百合子の下の子を身篭って川原で滑って流産した。
ハルミは流産した子どもだったのかな。

ヒアアフター霊能者とスピリチュアリズムが続いてきましたが
これまたスピリチュアリズムを感じさせる内容です。

3月8日 火曜日 夜10時~ NHK「四十九日のレシピ」を、ご覧ください。

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