高橋まゆみ人形館
緑の葉っぱいっぱいの菜の花公園をあとにして何気なしに街中に入っていくと、袴姿の高校生がゾロゾロと弓を抱えて歩いている。高校選抜の弓道大会が開かれているようだ。
見学しようかと思ったが駐車場が満車で諦めた。
同級生に弓道部の主将がいて、弓を張ることができたら1000円と賭けに参加したことがあったが・・・張れなかった。1000円の代わりにパンと牛乳を奢らされた。
腰に梓の弓を張る。と云った例えがあるが・・・老いたる先が怖い。
フッと横を見ると「高橋まゆみ人形館」の矢印があった。
昭和の響きはレトロになってしまったがやさしくも懐かしい響きがある。そんな田舎の素朴な人間模様を人形にしているあの方だ・・・。人形はポスターやら雑誌で何度か目にしていたのでチャンスがあれば見たいと思っていた。
そうか・・・飯山にあったんだ。
また、どうして飯山にあるんだろう・・・とも思った。
「高橋まゆみ人形館」は小さな美術館。
長野市の遠隔地をドーナツ状に走るマッチ電車の線路脇に佇んでいた。
行ってみると、過疎化で悩む飯山の町にこんなに人がいたのか!と、思うほどに人・人・人でごったがえしていた。人の波に揉まれ溺れてしまいそうな人混みです。それでも、果敢に窓口に向かいます。
大人600円の入場料を払って中に入ると、小さな館内は大渋滞でゾロゾロと歩いて行きます。
そこは昭和が広がっている。
20センチほどの人形が、穏やかな表情で四季を伝え、諭すような話し声が聞こえてきそうです。愛くるしい眼差しと素朴な表情が胸に突き刺さります。鼻垂れ小僧だったガキの頃が懐かしく思い出されます。おじいちゃんやらおばあちゃんの表情が良いですね。
腰掛けのあるブースには42インチほどのモニターが映しだされ、展示品以外の作品の説明やら、作者である高橋まゆみさんのプロフィールが紹介され、高橋まゆみさん本人が、人形の作り方を説明しています。粘土にチリメンやらモスリンをかぶせている。
彼女は飯山出身で、いまも飯山にアトリエを構えて制作活動をされている。
3月11日に起きた東日本大震災で、改めて日本人の心が映し出された。思いやりの心は先人の教えが伝承されてきた証拠ですね。
人形の表情には思いやりの心がたくさん詰まっていた。




























