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黒野伸一 限界集落株式会社

Gennkai

農業の再生

少子高齢化で過疎が進み、限界集落と呼ばれる集落で食料自給率の下がったいま農業を再生させる。

財務に強く、企業再生を手がけてきた主人公多岐川優は、仕事人間で家庭を顧みない典型的な企業戦士なんだが、家庭をお座なりしてきた罰で妻は子どもを連れて出ていった。
精神的にも落ち込んだ主人公は、都会に疲れて、祖父が守ってきた山奥にある集落にBMWでやって来る。
まぁ、田舎暮らしって、のんびりして良いだろうな~と安易な気持ちでやって来たのです。
ところが、この集落は殆どの人が65歳以上の高齢者で占められていて、田んぼや畑が年々先細りしていく俗に言う限界集落。

祖父が残した家屋で2~3日生活して都会に戻る予定が・・・
就農研修で若者たちが鍬や鎌を使って土いじりをしているのを眺めて、企業再生に力を注いだ過去がメラメラと燃え上がるも、畑や田んぼに自ら触ることはしない、なにしろ虫が大嫌いときている。

地域の役場からも冷たい扱いを受け診療所はなくなり、郵便局はとうに廃止され、交通手段であるバスまでもが廃止された。そんな集落は滅亡への一途をたどっていく。

休耕地がバラバラになっているのを統一しませんか?
思い思いの作物を作るのではなくて、消費者が欲しい物を作りませんか?
ここは、一旦お米は止めませんか?
旬の時期が少しずれる高地野菜に特化しませんか?
融通の効くJAは便利だが、なんでも高値で販売するJAとの取引を止めませんか?

そうだ、会社を作りましょう
ではじまった限界集落株式会社。

都会で落ちこぼれた若者にネットの強みをいかんなく発揮してもらい、キャラクターを作り、形が不揃いのクズ野菜を販売する。
地元への販売を止めて、市外・県外にでてフレッシュな減農野菜を売り込み、少しずつ手応えを感じる。

里山の復活。
農業の素晴らしさを訴える。

話がテンポよく進むサクセスストーリーです。
アッチコッチの恋愛に嫉妬も織りまぜながら、話は進んでいく。

約4時間ほどで完読。
★★

現実に、限界集落の場所を知っています。
昔から屋号を持った集落です。いまこの集落は町の小学生が里山体験で訪れる自然豊かな場所です。雪深い集落は辛い日々があります。
小説のようにホイホイと進めば良いのですがね・・・

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コメント

231918
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投稿: モテない女の生態パターン________201568 | 2012年1月 4日 (水) 08時48分

あけましておめでとうございます。

夢のあるお話ですね。

一方で、派遣労働やアルバイトという待遇で、何の目的もなくサービス産業で働いている若い人達。
何とかならないものかと思います。現在の年金制度は彼らをカバーはしていません。
光ファーバーと宅配便があればどこででも暮らせると思ってた時期が
ありましたが、政治が医療と(大規模でない)小売業を支援し、
なんとか出来ないものかと思います。

投稿: とんぼ | 2012年1月 5日 (木) 01時49分

cancer
とんぼさん あけましておめでとうございます。

雪国の集落は殆どが過疎地となっていますね。
新潟県の中山間地域を守る人々が立ち上がり、限界集落を
無くそうと必死に活動を行なっています。
先ずは、集落を知ってもらおうと里山体験で小学生を集めて、
昔ながらの遊びやら昆虫・植物に触れる活動が行われています。

都会は便利で何でもありますが、自分を見つめる時間は
ないようです。
イワンの馬鹿のように、陽の上がりころに起きて、陽の沈みで夕餉をとる、
こんな自然な生き方をどうして、考えないんでしょう

投稿: いもがらぼくと | 2012年1月 5日 (木) 19時35分

限界集落はすごい問題です
みんな 孤独死は当たり前の世界になりつうある

農業は地球にとっていい世界になる
もう一度の農業にとりくむ二宮金次郎的人間が現れるべきです
今こそ
晴耕雨読 太陽ともにいきる すばらしいのかも
わたしのうまれたまちも限界集落です。
面倒みる家族がいる
原発で限界集落になった ところもある
地球という星の意思

投稿: アンクルジョー スユア | 2012年1月11日 (水) 23時59分

携帯ゲームの地位を高めたのはこやつのおかげでないかい?携帯ゲームと侮る無かれ

投稿: モバゲー | 2012年1月13日 (金) 23時11分

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