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心筋梗塞・・・不幸中の幸い

岸壁に尾翼を衝突させ炎上させたアシアナ航空。見聞によると余りにも未熟な操縦ミスが挙げられているが、亡くなった方のご家族は悲しみに打ちひしがれ、大事なものが焼失してしまったが身ひとつで助かった方は不幸中の幸いと思うしかない。生きることの大事さが明日への力となる。

その中で事故を起こしたアシアナ航空を予約をしながら搭乗時間が迫るころにキャンセルをして別便に乗り換えて事故に遭遇しなかった方もいる。

なにか・・・・脳裏を過るものがあったのであろうか。
偶然に偶然が重なり神の恩恵を授かることもある。

幸運だったのか。

三連休を前にして忙しさが半端でないS氏は統括営業部長として目配り気配りに細心の注意を払っていた。三連休に必要な商品は欠品もなくスムーズにことが運んでいることに安堵した。
日頃は星の輝く時間に誰よりも早く職場に行き、商品のスケジュールを組み、日の出とともに出社してくる社員に適切に指示をだす。
仕事の流れもスムーズに運び、その夜は、日々のストレスを気のおけない友人を誘って飲酒したが酔うほどに飲んだわけではない。ビールをコップ3~4杯ほど楽しいお酒となって朝を迎えた。

Asinomaki

明けたその日は、連休を利用した久々の慰安旅行の日だった。
明け方にはゲリラ豪雨に見舞われたが、出発の時間には青空も広がり陽も差していた。

S氏は昨夜のお酒が残っていたのかバスの前列に席を取り缶ビールを2本ほど迎え酒をして道中は、観光地を寄りながらホテルまでは仮眠を取ったりしていつもと変わらずの様子だった。

その後に起きるアクシデントに向けて幸運の女神は静かに動いていた。

予定の4時にホテルに入り割り振りされた部屋に入るとS氏が418号室に入ってきて「俺はこの部屋で泊まる」と宣言された。
418号室に泊まるはずの一人が家族の病気が悪化して急に旅行がキャンセルされたので418号室は一人減っていた。

一つ目の幸運のキーワード
418号室は一人のキャンセルで部屋割りの人数が一人減っていた。

二つ目の幸運のキーワード
元々、S氏の部屋割りは役員が泊まる部屋で社員が勝手に部屋に入ることはない。

S氏は日頃の疲れを取ろうと足のマッサージを15分ほど受け、タオルを肩に掛け大浴場を目指した。宴会前の温泉でワイワイガヤガヤと社員と一緒に温泉に浸かり疲れを流し、露天風呂では緑に覆われた山の景色に目を奪われ、流れていく時間の移ろいに身を委ねていた。

宴会がはじまると、S氏は率先して社員の席を回り日頃の労をねぎらい笑顔で談笑していた。小1時間経ったであろうか。S氏の姿が宴会場から消えた。7時30分頃である。
幹事が慌てた様子で宴会場を飛び出すと、S氏が外のソファーで横になり、青ざめているので「ホテルの方を呼びましょうか?」と、声を掛けると大丈夫、大丈夫と手で払いのけ少し酔っただけだと説明をした。

時間は8時ごろ
それでも戻ってこないS氏に同僚が部屋に行って休みましょうと418号室の鍵番から鍵を受け取り部屋に連れて行った。まだこの時は足元もしっかりとしていてヨタヨタしている様子はなかったと云う。
S氏は418号室で布団に横たわり寝ている。

宴会も中締めが行われ締めのラーメンを食べる人とか、二次会のある貸切のカラオケバーに向かう人と三々五々に散っていった。
締めのラーメンに向かう人の中に、ホテルの外で食べるのであればお金が必要だねと云って「お金を取ってくるわ」と部屋に戻った人がいる。
偶然にも418号室のH氏であった。

旅行にキャンセルがなく、割り振りの部屋で休んでいたらお金を取りに行ったH氏はもがき苦しんでいるS氏を見つけることも看病することもなく部屋を出たと思われる。
H氏が418号室に戻ったことが不幸中の幸いではなかったのか

三つ目の幸運のキーワード
お金を取りに行った人は418号室に泊まる人だった。
8時30分頃と考えられる。

S氏は具合が悪くなり横になってから1時間30分以上が経過している。

締めのラーメンを食べに行く人が、お金を取りに行ったH氏が降りてこないので心配になり携帯に電話する。

そこで、具合が悪く寝込んでいたS氏が唸っているので看病していると伝えられた。
その時点でS氏は、顔は青ざめ、冷や汗が流れていた、背中を摩ってくれと云うので摩ると元気そうになったので、やはり酔っていたのかなと思ったと云う。

締めのラーメンがなくなったので、みんなは二次会で盛り上がっているカラオケバーに集まった。2~3曲続いたころにH氏からの電話で冷や汗がすごいので救急車をお願いしたと連絡があった。
9時頃であった。

ホテルのある温泉場は山の中にあり市街地から車を飛ばしても30分以上は掛かる。
カラオケバーから飛び出したみんなは、いまかいまかと悶々としながら救急車が到着するのを待っていた。
救急隊員は素早く418号室に入り簡単な診察を行い、S氏をストレッチャーに乗せ社長とH氏を乗せて走り去っていった。9時30分頃。

何事もなければ良いのですが・・・。

11時ごろにH氏から一報が入った。
病名は「心筋梗塞」

深夜の1時40分ごろ、付き添っていた会長・社長・H氏はタクシーで戻ってきた。

病院では心電図を取りカテーテル処置に向けて素早く行動が開始されていた。家族の同意が必要なために病院から遠く離れた家族に連絡が入り同意を取り、家族は聞いたその足で車に飛び乗り4時間掛けて高速を飛ばすこととなった。

緊急のカテーテル処置で股から入れられたカテーテルは血管が詰まった場所を突き止め薬剤を注入。発作が起きて約2時間から3時間がギリギリのところだったようです。もう30分遅かったら筋肉が固まり血液が流れない血管は壊死し完全に命の保証ができなかったかも知れないと告げられた。

また、冷や汗の段階で救急車に搬送されたことは幸いした。もう少し遅くなりイビキをかきはじめると意識不明になり死の道をまっしぐらに走るところだった。

それに、偶然にも今夜の当直医が心臓循環器の医師であったことが幸いした。
現在は「CCU(心臓集中治療室)」で24時間態勢の治療を受けている。
2週間ほど現地で治療を受けて、経過状況を見て地元に戻って治療を受ける運びになっている。

偶然が偶然を呼び運命に導かれるままに・・・
不幸中の幸いと呼んで良いのか。
ただただ神に祈った。助かったことがなによりも嬉しい。

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コメント

すごい偶然ですね
妻の父が自宅で亡くなった時
てんでばらばらだった 家族があつまった

父は難病だったが一番最後に臨んだこと
家族がいる中で
自宅で最期をのぞんでいた  避けられない運命もあるが
なぜか生かされる時がある  それが偶然という形でおとずれる
日航機墜落で1人だけいきのこった少女 震災で一人だけいきのこったひと 残されたもの 最近意味があることはなんとなくかんがえることはあるが、いまだわからない 死 生の意味は不思議です。

投稿: | 2013年7月17日 (水) 19時34分

先のコメントは私です。

投稿: アンクルジョー スユア | 2013年7月17日 (水) 19時36分

cancer
アンクルジョー スユアさん こんばんは。

好転する偶然が偶然を呼び込み偶然が重なると
もうそれは奇跡なんでしょう。

意識不明になっても生還する臨死体験は
まさに生死の境目です。
すべては神の計らいが運命を決めるようです。

一所懸命・・・・蜘蛛を助けないと
本の読み過ぎでしょうか

投稿: いもがらぼくと | 2013年7月19日 (金) 19時25分

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