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語り尽くせない丙午のB型

Megami

                                     netで拾った女神

彼は東京での仕事も多く出張で留守をする。得意先で行われた夕方の会議のときにこんなことがあった。会議中なので電話にでることはないがその日は5分置きに電話が掛かってきた。その合間には怒りのメールが断続的に受信した。
これは、何かあったに違いない!大変なトラブルが起きていることを予感される電話やメールに心が凍りついた。
中座して携帯を耳に当てたのは云うまでもない。
「どうしたの!何があったの?」心配な声で喋る彼の気持ちを逆なでするように・・・
「どうもこうもじゃないわよ、居間の電気が点かないけどどうしたの!」と怒り声。
「エッ!居間の電気?」
「早く電気を点けてよ」
東京にいて、それも会議中であるにも関わらず目先の出来事が最優先なんです。

実家は雪深い山間にあります。
屋根に積もった2㍍を越す雪を下に落とします。
屋根の斜面に足を滑らせないようにスコップとスノーダンプを活用して庭先の安全な場所に投げていると、たまたま玄関に掛かっている屋根を修理に来ていた大工さんに雪の塊が落ちたことがあった。大工さんは落ちてくる雪を察知して体を避けたが運悪く肩に落ちてきた。それを見ていた丙午・B型の嫁さんは烈火の如く怒り出した。
「雪を玄関の方に落とすなと云っただろう」
「雪の怖さを知っているのか!」
「男のくせになんて聞き分けのない奴なんだ!」
「今度落としたらただじゃ置かないからな」
雪で体が冷えているのに彼は肝を冷やした。

朝、気分が良かったのか夕食は刺身が食べたいね・・・
刺身か、良いね。俺が買ってくるわ と請け負った。
魚では有名なスーパーに行きマグロを筆頭にエビやサーモンを取り混ぜて文句のない刺身の盛り合わせを手にルンルン気分でご帰宅遊ばしたのだが・・・刺身の盛り合わせを見た彼女はきつい一言が発せられた。
「カツオが入ってないけど!」
「私はカツオが食べたい!」って云わなかった?
カツオが食べたいなんて一言も聞いてないけど・・・と彼は心のなかで思った。
豪華な刺身の盛り合わせがお通夜のように淋しい盛り合わせとなった。

朝の散歩から戻ってきた彼は駐車場脇に置いてある紙袋を「忘れたんだな!」と思って家の中に持ち帰った。朝の食事を終えた二人は昨今の話題に花を咲かせていたが、突然怒声に変わった。
「あのゴミを何で持ってきたの?」
「あぁ~紙袋? T-シャツでゴミじゃないし」
「あれはゴミなの!」
ゴミと決めつけた彼女は一歩も譲らず、未だ着れる服が入っていたがゴミと決めつけられ燃えるゴミになってしまった。

このゴミ騒動は忘れた頃にお気に入りのT-シャツがないんだけど、探してよ!
あのT-シャツはゴミだと云って捨てたじゃない!
誰がゴミだと決めつけたのよ。

一事が万事この調子で家庭は回っていく。
丙午に加えB型を背負っている。仕事は半端なく出来るし教授の拝命も近い
この外面の笑顔がまことに恐ろしい。

語り尽くせない丙午のお話しです。

追記

彼女の兄はしみじみと義弟となる彼に云った。あいつ(丙午の嫁さん)の怒り方は経験しないと実感は湧かないが尋常でない。地獄に落とす怒り方をする・・・いろいろありますよ、気にしないで楽しく行きましょうと。

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