温泉

温泉で締めくくり

Onsen

年末の大掃除で埃をかぶった。
今年最後の温泉に行こう。波打ち際にある温泉に向かう。
温泉のある場所には魚の市場もあって、さすがに年末は黒山の人だかりです。
予約の注文を受けていたのでしょう・・・発砲スチロールの箱はうず高く積まれています。
何気なしに覗いてみると「おせち料理」と、書いてあります。
近海の魚が有名なので魚のおせち料理なんでしょうね
その数、ざっと4~50箱ありました。

今晩夜半から大寒波襲来です。
震える体を温泉の湯船に沈めます。ドボン・・・・と。
ようやく生きた心地がしてきました。

体も暖まってきたので、寒風がなだれ込んでくる露天風呂に突入しました。
寒いのなんの・・・震えます。

頭寒足熱は健康の基本ですね。
首から下は温泉で気持ちが良い・・・
顔はみぞれ混じりの風が冷たく当たります・・・ヒェ~冷たい。

親子連れのお父さんと男の子が、寒い寒いと良いながら露天風呂にドボンと浸かってきました

子ども:「お父さん、気持ちが良いね」
子ども:「さっきの女の子、男みたいだったね」
お父さん:「ははは・・・少し肥えていたからね」
子ども:「女の子は、何歳までお父さんと一緒に入って良いの?」
お父さん:「そうだね 小学3年生までかな・・・」
子ども:「じゃ、僕もお母さんと一緒に入って良いの?」
お父さん:「○○は、小学2年生だからまだお母さんと入って良いよ」
子ども:「そうなんだ、次はお母さんと一緒に入ろう」

親子の他愛もない会話が耳に入ってきます。

子どものころを思い出しました。
小学生のときは父親の仕事の関係で社宅に住んでいた。
社宅には一軒一軒にはお風呂がなく、社宅の端に大きな共同のお風呂が用意されていた。いつも洗面器を抱えながら社宅にある共同風呂に足繁く通っていた。
同じ、社宅には同級生の女の子もいて、風呂に入る時間態が一緒だったのでしょう
男風呂だったのか女風呂だったのか、どっちだったか思い出さないが、いつしか一緒に風呂に入って勉強の話やら、同級生の話をした記憶がある。

そして、たぶんに六年生まで一緒に入っていたように思う。
中学に入ると引越しで社宅をでて行ったので、六年生まで一緒に入っていた。
うん。間違いない。
晩生で良かった。

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銭湯気分で

初秋より晩夏の響きが好きです。
今年の夏は、梅雨が明けずにシトシトと湿気の多い日々が続いた。
八月に入ると遅い梅雨が明けましたが、すぐに赤とんぼが待つ旧暦のお盆を迎えて里帰りが始まります。流行の走りとして何事も先に先にと進むファッションの世界には晩夏の定義があります。夏素材を使い秋色で秋のデザインと決まっているようです。晩夏は秋冬を占うファッションのパイロットなのです。
そんな郷愁に誘われる晩夏はやって来ませんでした。
いっきに二段跳び、三段跳びして秋がやってきた感じです。

Monzen

人肌恋しい秋の深まりのようです。
車に乗って2~3分。1500メートルから汲みだされる掛け流し天然温泉は、まるで銭湯のように肩にタオルを掛けて下駄履きでお見えになる、そんな雰囲気のある温泉があります。
390円の入湯料で中に入ると、高い天井に向って湯気が立ちのぼっている。温度調節のダイヤルが壊れているのでしょうか、いつ来てもお湯が熱い。
汗をかいた夏場に来ると湯船に入るには気合と勇気がいります。まるで罰ゲームで熱湯地獄のクジを引いたようです。
湯舟の縁に座って足だけ入れている方を良く見かけます。
それほどに熱いのです。しかし、肌寒さを感じる秋の季節になると、この温度が気持が良いですね。鼻歌でもでそうな良い湯加減です。
カランには流しっ放しの温泉が出るシャワーが付いていてありがたい。そんな贅沢な温泉であっても使うつどにシャワーを止めてしまう、典型的な小市民の姿があります。

銭湯といえば
独身寮を追い出された私は大手出版社に勤める幼馴染が住む6畳一間のアパートを借りた。風呂の設備がなくて、近くの銭湯に通った。閑静な住宅地にある、このアパートには、ある芸能人の卵も住んでいて顔を合わせれば挨拶だけはした。気がつけば夜な夜な現れるどこぞの紳士がエスコートしていた。
同じ1階に住む幼馴染の友人と洗面器を抱えて銭湯に向うのを日課にしていた。
銭湯の暖簾をくぐり、いの1番、ろの2番、はの3番と、いろはで書かれた木札がロッカー番号となり情緒溢れる下町の銭湯そのものです。

湯舟の上には富士山の絵が大きく描かれ、あたかも富士五湖に浸かっているようで、タオルを頭に乗せて汗をかきかき顔を真っ赤にして呻っている地元の方は鼻歌も上手かった。
番台の横には、銭湯の定番とも云うべきフルーツ牛乳が置かれていて、右手を腰にあてがいグググッと飲み干すと幸せを感じたものです。外に出ると温まった体に秋風に吹かれて心地よい。
なぜかしら、銭湯の近くにはおでん屋さんがあるんですね。
必ず寄りました。カウンターだけのおでん屋には頭から湯気をだしている銭湯帰りの人ばかりです。卵に大根、こんにゃく、はんぺん、巾着を多分に頼んだと思います。
なにしろ、おでんと云えば、卵、大根、こんにゃく、はんぺん、巾着をこよなく愛します。

お風呂に酔い酒に酔って、外に出るとアパートの2階に住む可愛い芸能人の卵と連れ立った恰幅の良い紳士が洗面器を持って出会うこともたびたびに。
友人は、恰幅の良い紳士に出会うたびに洗面器を高く掲げ顔が分からぬようにすれ違うのです。顔を知られては拙い何かがあるのです。出世に響きます(笑)
憧れの対象であった芸能人の卵が・・・と妄想を抱いた。

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秘湯を求めて・・・

友人の呟き・・・これ以上の温泉に入ったことがない。
どんなに素晴らしい温泉なのかと、温泉マニアの私は脳裏にこびり付いたひとことを忘れていなかった。お盆の期間中は半ドンの仕事が入っています。

逃げ場のない高速道路の渋滞には巻き込まれたくないし、避暑地を求めてウンザリするほどの観光客でごった返する場所にも遠慮したい。ましてや人混みで歩くのもままならない街中を闊歩する勇気はない。
それならばと『これ以上の温泉はない』を目指して国道253号を駆け抜ける。
国道253号は米どころで有名な頚城平野を切り裂くように道路が伸びている。見渡す限り緑の穂が広がっている。この時期の穂は生まれたばかりで大事な時期です。リモコンを巧みに操ってリモコンヘリで害虫駆除を目的に農薬を散布している光景を目にします。

日本海に注ぐ保倉川に沿って十日町方面にひた走り、江戸時代は交通の要として重要な拠点だった宿場町の面影を残す松代(まつだい)来ました。
松代は地粉を使った手打ソバも有名でガイドブックに載っている善屋がある。しかし、この日の善屋は幾重にも車に取り囲まれている。入口付近には20数名の方が立っておられる。
待つこと・・・ゆうに1時間はかかるであろう。

憐れみを感じながら目的地「リバーサイドゆのしま」を目指す。橋に辿りつきました。
友人に聞いた簡単な地図では「橋の手前を右に曲がっていくとすぐですよ!」となる。が行けども、行けども川に出会わない。リバーサイドと云うぐらいだから川が流れていないと困る。集落を過ぎ、盆踊りの看板が目に付く小学校も過ぎた。
どこに行くにも地図には自信があり、周りの景色を楽しみたいのでカーナビは拒否している。
ついに諦めて車を降りると遠目に川を発見する。
川に沿って上流に向う、周りは棚田の風景が広がり自然を満喫する。

友人が奥様を連れて「リバーサイドゆのしま」に来たときは、全景を眺めて「エ~~~~」と云ったと聞いた。どんなに寂びれているのかと期待に胸が高鳴る。
寂れた温泉はワクワクする。

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着きました。
川は流れが早く、水害を防ぐための大小の石が計画的に置かれて流れを穏やかにしているが、急流で石に当り砕け散る白い水飛沫が飛ぶのが見える。
「エ~~~~」とまでは行かないが、場末の温泉と云った風情がある。
山奥の民宿のような感じです。400円を払い、「大浴場ヒノキ風呂」の案内板に従って男湯の暖簾をくぐる。
8畳ほどの大浴場です。・・・小浴場ぐらいかな。
しかし、温泉に浸かるとすぐに、えも言われぬ温泉の質を感じます。
滑らかで柔らかい絹に接しているように肌に纏わりついてくるのです。すべすべして気持が良いのです。こんな滑らかな温泉は久しぶりです。
彼の云う、「これ以上の温泉に入ったことがない。」は、云い得て妙であると感じました。古びた温泉でこれほどとは、隠れ温泉として内緒にしておこう。
長い時間をかけて湯に浸かり夢の中を彷徨っていた。
あがって玄関にある囲炉裏で休んでいる間も、心地良い汗が噴出してくる。
★★★の温泉であった。

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川を挟んだ温泉の向こう岸には大地の芸術祭のひとこまで石膏で造られた村の地図が描かれ家々が忠実に再現されているそうです。
奥深い山の中と云っても、雪国としての厳しい環境とは異なり、優しい自然の美しさが織りなっています。

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帰りはチョット寄り道をして、幻の日本酒として評価の高い「雪中梅」を造っている丸山酒造を覘いた。森に囲まれた広大な敷地で自然に育まれた雪中梅は造り出されています。

そのお隣には沼地のような池があり釣り人がいました。聞きそびれたが釣堀なのかも知れないが3人の方が釣り糸を垂れていました。
お話を聞くと、鯉を釣っているそうで、大きいと5キロの鯉が釣れるとか、釣キチ三平がいまにもでて来そうな幻の池にも見えましたが・・・。

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秘境と呼ばれる秋山郷。

仕事仲間に誘われて森の学校キョロロに行くことになったが、その前にチョット見ておきたい場所があると云うことになって秋山郷に行くことになった。
平家の落人伝説も残っている秘境だと云われている。

目的のキョロロを過ぎて津南に入った。国道117号は飯山市と十日町を結ぶ幹線道路です。途中から国道405号に左折すると信濃川の支流のひとつ中津川渓谷に沿って険しい山並みが増える。
秋山郷は幾つかの山を越えた山あいに点在する部落を秋山郷と呼ばれている。秘境と呼ばれてはいるが良質の温泉があるとも聞いていたので、曲がりくねった渓谷の崖璧を見下ろす狭い山道を恐々になりながらも助手席に座り楽しみにしていた。

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目的のひとつ。
ブナの森です。ひとつの山が半分以上、紅葉しているようにも見えるがブナが害虫によって枯れてしまったようです。酸性雨の影響もあるのでしょうがブナに寄生する害虫によってブナの森は死んでしまった。私は眺めるだけで唖然としていましたが、森に詳しい仲間は枯れたブナの痕跡を収集していました。
辛い状況のようです。
青々とした緑の森を歩くだけで森林浴となり心身がリフレッシュできるのは森が生きているからですね。特にブナの木は周りの動植物に恵みを与えているだけに枯れてしまうのはとても残念だと・・・。
帰りに寄ることになる第一の目的であったキョロロには美人林と呼ばれる恵みの林と対面する事になります。(次の日記で・・・)

秋山郷はどこからどこまでが秋山郷なのか分からないが、狭い幅員が曲りくねった林道になっています。ツーリングでお見えになったオートバイの集団が爆音を立てて走り去りますが、勢い余ってそのまま崖から真っ逆さまに落ちない事を祈るばかりです。

露天風呂の看板があったので行って見ようかとなりました。
ここも秋山郷で「栃の実館」と書いてあります。
山の中腹に佇む洒落た物産店のようでもありますが、簡易宿泊施設もあるようです。
館内にある内湯と露天風呂は別々の場所にありました。露天風呂は玄関を出て砂利道を歩くこと3分余り突き当たりの崖の上にひっそりと建てられていました。
内湯と露天風呂は共有で500円也。

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隠れるように作られた露天風呂には「山彦の湯」と看板があります。
石を重ねて造られた露天風呂は見事な景色の中に埋もれていました。見渡せば女湯は数段高いところに造られています。
湯舟は思った以上に幅があり細長く出来ていて、湯船の背には座れるように小さな石が置かれています。
上を見上げれば緑鮮やかなモミジが湯舟までせり出しています。

そう云えば、秋山郷と云えば秋のポスターが多いですね。紅葉が特色のようです。
山彦の湯を取り囲む山々が紅葉していたら・・・考えただけでも息を呑む素晴らしさです。それに湯舟の上からは真っ赤に染まったモミジがヒラヒラと落ちてきたらどうしましょう。

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これ以上の露天風呂は体験していないです。
適度な鉄分を含んだ温泉は、肌が滑らかになり少しぬるかったにも関わらず上がってから次から次と汗がでてきました。体の芯から温まったようです。
山彦の湯・・・秋になったら日帰りではなくて野宿してでもゆっくりと露天風呂に浸かり自然を独り占めしたいなと目論んでいます。

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虫さんとお風呂に入る

薄い雲が覆い被さるように低く立ち込めている。
山並みはぼんやりとガスがかかりおぼろ風景です。

日本海沿岸に発生する独特の空模様です。秋田美人とか越後美人とか云われるのは灼熱の夏でも狭い日本海からの海風が雲を形成して立ちこめるので直射日光が少なく紫外線にあたる割合が少ない。そのおかげで肌が白いせいなのかも知れない。
もち肌とは・・・そんな感じでしょうか。

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大きな葉っぱに囲まれた蓮池にもようやく花が咲き始めました。
一輪、また一輪とすくっと伸びた花芯に凛とした姿で花の蕾がおでましです。
そろそろお釈迦さまの出番かもしれないですね。
蓮の花から地獄の様子が見えるころでしょうか。小さな小さな虫たちはお釈迦さまの世の営みを知らせる情報源なのかも知れません。
むやみにパチッと虫たちを殺してはいけないような、そんな気持にさせてくれます。

せっせと受粉活動に余念がないミツバチたちが叛乱を起して突如いなくなったようです。集団自殺もあったとか。報酬もないまま過酷な労働を強いられ、イワンの馬鹿に相談をしたのでしょうか、骨休めでいっときの休息をとっているであれば良いのですが。
ミツバチたちが団交を迫り労働協定を訴えるミーティングに耳を貸さず、人間たちは強烈な網を持って、今日もミツバチたちを追いかけます。ミツバチたちは羽根を震わせながら無報酬で働いています。
蜘蛛たちもいなくなりましたね。
枯れ木や伸びた草むらに巣を張る蜘蛛を見つけることが出来ません。
異変を察知したかのように虫たちが姿を消しています。

山の中腹にあるホテルにのんびりと温泉にきました。
美肌をつくると評判の温泉です。

さほど大きくない露天風呂には遠くからお見えの方と話をするのも楽しいひと時です。
笑いが湯船にこだまする。まさに一期一会の出会いである。
檜で作った露天風呂が360度のパノラマを展開する。
心地よい、ひんやりとした風が頬を叩き、湯船に浸かると女性の露天風呂との境に、小さな可愛い看板を見つけた。
『虫さんも 葉っぱさんも ふるやのお風呂が大好きみたい。そっと逃して頂ければ幸いです』と書かれている。自然を大事にする心遣いが伝わって来た。
虫さんも温泉に浸かり、英気を養うのであろうか・・・。

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そうそう。
このホテルには招き猫ならぬマスコットの猫がいます。
その名も「花ちゃん」
花ちゃんは、ホテルの社長夫妻がお墓参りをしている時に出合った。
怪我をして動けない花ちゃんを見つけて、すぐに動物病院に駆け込んだ。
だから、生まれてすぐに交通事故に遭った花ちゃんは前足の1本がありません。
でも、元気になって終の棲家を見つけた花ちゃんはホテルのマスコットです。
花ちゃんが来てからと云うものホテルの経営が右肩上がりと聞いた。

ひめ~!
寝てばかりいないで・・・・
福の神を連れてきてちょうだい!

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偶然とはいえ、これも運命なのか・・・

2月3日。
1時間20分の手術が終り、すぐに手術箇所の映像を見ながらの説明があった。手術後から1週間以内が合併症の起きる可能性が高いと聞いて不安になるが、まな板の鯉となった私は「はい」の返事と頷くしかなかった。
それからは、退院までの1週間は体に心電図の電極が付けられ入院患者としての生活が始まった。規則正しい生活に反して、風呂に入れない生活は髪も洗えず苦痛を与えた。
経過が良かったのか、1週間を待たずして退院の許可がでた。
体に優しい適度な温度で保たれている病室から見る外は寒風が吹き荒れ、一瞬、退院するのを止めようかと思った。寒いのは苦手です。
薬の飲み忘れのないようにと注意を受けた。これで一生薬漬けの日々が続くのかも知れない。そんな事を思いながら会計を済ませて外に出た・・・( ((-。-) ))ブルブル...

余談。
会計の請求金額を見てビックリした。腰が抜けた(◎-◎)

Kuwadori

いそいで荷物を車に押し込み家に戻り、先ずは温泉に行こう・・・。
そして、この温泉で偶然とはいえ、運命を感じる事に出会う

日本海に添って国道8号線が延びている。走りながら海の見える温泉にしようか、奥深い山にある温泉にしようか考えていた。海の見える温泉は冬期間の平日は500円だが、土日祭日は700円と少し高くなる。山奥にある温泉は透明感のある温泉で500円。人気がある。
有間川の交差点でハンドルを左に切った。山奥の温泉を目指すことにした。
鮭の遡る桑取川(鮭が遡って来る南端の川かも知れない)に添って走り、桑取川の上流まで付かず離れずで一緒に蛇行しながら、目指す温泉に着く。
靴を下足箱に入れて、入浴料の500円を払い、目指す男湯に向かう。大きな畳敷きの休憩室は家族連れで占領されている。

男湯は12~13人ほどが湯船に浸かったりカランの前に座り、ゆっくりと温泉を楽しんで見える。露天風呂の方はと云うと2人ほどが首まで浸かっている姿が見える。
退院したばかりの私は体調を気にして半身浴で温まることを選んだ。
体も温まり、カランの前に座り、持ち込んだアミノ酸シャンプーで髪を洗う。なんと気持ちが良いのであろうか・・・鏡を見るとブニセはブニセであるが髪は喜んでいるように映っている。
体を洗い、さてと、露天風呂にでも入ろうかと・・・
湯船をチラッと見ると、湯船には二人ほど浸かっている。そのうちに年老いた方の顔が微妙に横になり口を湯舟に当ててブクブクされているのが見えた。その湯船の壁にはジャグジーが付いていてお尻でも当てられているのかと思った。
しかし、顔を斜めにして変な格好だなと、そして、顔が斜めで口ブクブクは良いがお湯を飲まなければ良いがと思った。

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露天風呂には湯船に架かっている小板を歩かなければ行けない。
歩きながら、先ほどの方を見ると顔が湯船に沈んでいた。
これは・・・・・健康のためのブクブクではないと・・・
咄嗟に飛び込み、沈んでいたその方の左腕を取り引き上げた。取りあえず、湯船から顔を出して湯船の入り口にある段差のところまで連れてきた。
途中で、同じく湯船に入っている方が気が付いて、右腕を掴んでくれたので、同じ姿勢が保たれた。
湯を飲まれたかも
周りにいた方も気が付かれて全裸集団が集まってきた。
非常ベルが鳴らされて、施設の係員が来てすぐにAEDを持ってこられた。
すでに着替えられていたのか、いまから入ろうとされていたのか息子さんが駆け寄り話しかけられた。
引き上げた時の呼吸より、はっきりと呼吸する動作が分かったので安心して私は離れた。

露天風呂に入り考えた。
頭で分かっていても救急処置は難しい。左腕だけを取って引き上げる事より、すぐに背中に回って起したほうが良かったのではと自問自答した。
そして、もし、いつも行っている700円の海の見える温泉に行っていたら、この方は死んでいた。また退院が予定通り来週だったら、私はこの方を見つけ引き上げる事は出来なかった。
やはり、これも運命だったのでしょうか。

もう、大丈夫であったと思うが、幸いにも救急車が来て運んでいただき良かった。

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虹と紅葉と燕温泉

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新潟・長野県境に架かる、れいめい橋は紅葉の絶好のポイントと云われていている。
暖秋で紅葉の時期が遅くなっているとローカルニュースは伝えていたが、ここ2~3日の冷え込みで、せっかくの紅葉が落葉しているかも知れないと思いつつ、仕事を兼ねて妙高れいめい橋に足を延ばした。
昨夜から雷を伴った雨は、断続的に降り続き、時折り激しく雨戸を叩くヒョウを見舞っている。天気予報を見ると雨のち曇り。妙高山を望むと厚い雲が覆い被さり、荒れ模様を予感させる。
上信越道の高速道路は信州方面に流れる車が爆音を呻りたてている。信州のどこに向かっているのであろうか。妙高ICで降りる。空を見上げると、雨は小降りになったが、山並みは遮るようにモヤが掛かり視界を狭くしている。
見上げる妙高山(2445m)は雲の隙間から険しい顔を覗かせうっすらと雪化粧が始まっている。
紅葉と相まって雲に雪景色と北国らしい情景を感じてしまう。
橋から見える下流を覗くと、大きい虹が張り出していて、ビックリした。
きれいに半円を描き、紅葉に架かる虹は溶け込むように霞んで見えた。
雨模様のモヤに遮られ、きれいな紅葉は見逃したが、雪化粧した妙高と虹を堪能してれいめい橋に別れを告げ・・・・薄利多売便利屋としての重い足取りで仕事先に向かう。

----仕事中の為、中略----

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妙高に来ると必ず寄る蕎麦屋があります。
赤倉に向かう途中の小高い丘にある、そば処「東源」に行く。東源は靴を脱いで上がり、畳の上に椅子のテーブルが置いてある風変わりなお蕎麦屋さん。
2時を回っていたが、京都・横浜・足利ナンバーの車が止まっている。妙高に観光でお見えの方でしょう・・・決して、東源が目的とは思えない。
今日の東源も新そばとして、蕎麦の味は決して悪くないが、汁に合格点はあげられない。蕎麦の汁は七味だけを入れる私は、汁によって満足したり、ガッカリしたりで、この日も、汁が甘ったるくて蕎麦の風味を殺していた。
まぁ、こんな日もあるでしょう。

蕎麦を待っているあいだに、妙高散歩なるチラシを眺めていると、妙高1600m位置にある燕温泉に白濁の温泉・野天風呂があると書いてある。
燕温泉か・・・良く聞く名前であるが、行った事はありません。
冬期間は通行止めと書いてあり、思ったときが吉日で向かうことになった。燕温泉に行くには赤倉温泉を抜けるのが近道と書いてあり、果敢に攻めてみようとなります。
しかし、赤倉を抜けると心臓が竦んでしまった。
片側が断崖絶壁の道路を恐々と走ることになった。
二車線ギリギリの断崖を走る道路は曲りくねっています。高所恐怖症の私は、奈落の底から手招きされ呼ばれているような錯覚に陥るのです。

冷や汗をかきながら断崖道路を終えて、一度、来た事のある関温泉にでました。
ここからが燕温泉への一本道のようです。遥か彼方には妙高の街並みが見え隠れします。
山あいの木々は、まだら模様の紅葉で山肌のあちこちは落葉しています。
目指す燕温泉に到着しました。
『日帰り客の駐車場』と、大きな看板が見えました。
どうも、お泊りのお客さん以外は通行止めのようです。
坂道に出来た狭い駐車場に車を止めて、向かうは白濁の温泉です。
山小屋風の温泉宿が3~4軒並んでいて、硫黄の匂いが充満しています。
25度ほどある坂を上っていきます。歩く方はめいめいタオルをぶら下げ目的が温泉である事が分かります。

枯れたススキが黄色く色付き、萎れた穂が重なるように群れをなしているところに、大きな岩が現れました。黄金の湯と書いてあります。覗くと岩の左奥には3畳ほどの湯船が見えます。モヤの掛かった晩秋の陽射しを浴びて5~6人の男性が裸体を晒しています。右奥は女性の湯船のようですが、お湯の色が普通です。白濁ではなかった。
首には寒さ除けでタオルを巻いているので、すぐにでも温泉に浸かることが出来るのですが覗き込んで通過。
吊り橋が見えて来ました。
やはりタオルを持っている人が歩いて行きます。これこそが、白濁の野天風呂かな・・・
今にも崩れ落ちそうな崖の横を歩いて行きます。「落石注意」なる立て看板が目を引きます。

落石注意と云えば・・・。
30代の頃に聞いたラジオ番組だったが、落石注意(らくせきちゅうい)と読んでいたが、どうも違うと云っていた。これは、落石注意(おちいしちゅうい)が正式名称で落ちている石を注意することであると。落石注意の看板を見る度に、その時のラジオでのパーソナリティを思い出す。実際は、どちらが正しいのか調べる事はしなかった。

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吊り橋を渡ると、橋のたもとに佇む方がいらっしゃって、白濁の温泉を聞くと、川に沿って歩くと岩で造った露天風呂があると云われる、そして、混浴であると云うことも。
逸る気持ちを落ち着かせ、川に沿って出来た細い道を歩くと、岩陰に隠れるようにして白濁の湯が見えて来ました。6畳ほどの大きさでしょうか、4~5人の方がのんびりと入られています。そして、女性の方も入られています、お~凄い度胸!
肩から水着の紐が見えました。 そうですよね・・・当たり前でした。
重力に負けたみすぼらしい裸体を晒すには決死の覚悟がいるようです。
諦めて、温泉旅館の湯に入ることにしました。
700円の入浴料でしたが、1600mの高地にある温泉は湯船に湯花がいっぱいで満喫しました。ほかほかの気分で燕温泉を後にした。
燕温泉スキー場は、この場所からリフトが出ていた。それこそ、下界を眺めるスキー場でトリミングもされない雪男・雪女専用の山岳スキー場なのでしょうね
入浴した温泉旅館の歓迎看板には「日本山岳修験道甲信越支部御一行」と書かれていた。
法螺貝を吹きながら山伏の集まりが行われている。そんな温泉でした。

スライドショーを作ってみました。

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四季の便り

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立春を過ぎる頃。
毎年の事ながら月夜野温泉の小さなホテルから、四季の便りが届く。
今年も、もうじき届くであろう春の便りが・・・。
いつも、秋を感じる晩夏の時期と春を感じる今ごろに季節の押し花を貼り付けた手作りのハガキが菜の花の匂いに乗ってミツバチが運んでくれる。

四季のお便りが届くと、ご縁があったのは、もう何年も前になるのにご丁寧なハガキに感謝をし、また行って見たいなぁ~と思ってしまいます。床の間に活けられた一輪の花の匂いが伝わってくるような感じがする。
そして、あの時に心付けを渡したのかどうかを思い返してしまいます。
・・・心付けを渡したのであろうか・・・。

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心付けの渡すタイミングは意外と難しくて、着く前から熨斗袋なり、半紙なりに包んでおけば良いのだが、仲居さんに案内してもらい、部屋に入ると、フッと我に返ったように思い出し、慌ててしまう。
半紙などあろう筈もなく、ましてや熨斗袋などどこを探してもない。
急いで、ポケットティッシュを探すが、慌てているところが何とも滑稽な情況であろう。そのうちに仲居さんは非常口の説明等を終えて部屋を後にする。しまった・・・次の機会を考えようと少し反省してしまう。
温泉で芯まで温まり顔といわず体中から湯気を出して満足気な私は、食事の時に仲居さんに渡すべくポケットティッシュに包んだ心付けを帯に挟んで心なしか有頂天になっている。

食事が運ばれると、心付けの事はすっかり忘れて、目の前の季節の料理に目が奪われている。
温泉と季節の料理。これがこのホテルを選んだ理由なんだと心で喝采を挙げているのだが、一向に心付けの事はどこかに置いて来た様に思い出さない。
仲居さんが・・・
「それでは、ごゆっくりとお召し上がり下さい・・・」の声を聞いて、思い出した。
そうだ、心付けはと、帯に挟んだのですぐに取れると思っていたら、帯の中に指を差し込んで探すが指先に心付けが伝わって来ない。
探している合間に、仲居さんは部屋を後にしてしまっている。
またもや失敗。
それでも、気になるので帯の中を探すが見つからず、遂には帯まで解いてしまった。
まさか、仲居さんの前では出来ない芸当である。
そんな心付けの事を思い出してしまった。

心付けと云えば、やはりゴルフでの心付けを思い出す。
コースに出るや、すぐに1人500円供出しての2000円をティッシュに包み渡していたが初心者の常識のようでもあった。

今でも、昔と変わらない初心者レベルであるが、ゴルフをやり始めた頃は、広いゴルフ場を右に左に駆けずり回り、山や谷にボールを打ち込んでしまい、お供を してくれたキャディさんは嫌な顔ひとつしないで、一緒になってボール探しをしてくれた。キャディさんへの迷惑料であった。
それが、いつの間にか、キャディさんへの心付けは売店でキャディさん用のお菓子を買ってキャディさんに渡す事が慣習となったが、どう云う仕組みになっているのか分からない。
今では、乗用のカートに乗って回るのでキャディさんがお供をしてくれることはなくなったと同時に心付けも必要なくなってしまった。
心付け・・・「ご迷惑を掛けますが・・・」との意味合いがあったが
せめてもの礼儀であったように感じたが、失われたマナーなのかも知れない。

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秘湯・・・滝つぼの温泉

あの秘湯がグラビアに載っていた。

ある団体から頼まれてフィッシュマップを基本にした作業工程の
実技教育(OJT)で秋田まで足を延ばして行った事があります。
説明も終り宿に帰る準備をしていると
秘湯の中の秘湯があるのでご一緒しませんかと云われたんです。
二つ返事で助手席に乗り込みました。
山間の道を走り抜けると木造の平屋が見えて来ました。
あは~ん
ここが秘湯だな?・・・通り過ぎてしまいました

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殆どすれ違う車に会う事もなく木立の被い茂ったところに車を停めて
「チョット歩きますが・・・行きましょう!」
下を見ると白く光った岩が両岸を埋め尽くし川が流れています。
狭い猟師道を下って行くと、木々の間から少し湯気があるように感じます。
そんなに大きくない滝に出会ったんです。
滝つぼからは水飛沫が跳ねて光っています。
「さぁ~ 着きました!」
「あの滝つぼが温泉なんです!」
「着替えする場所がありませんので・・・」
「適当に岩の上辺りで着替えましょう」
有無言わさぬ行動です。
誘ってくれた彼はサッサと服を脱ぎ始め滝つぼに向って行きます。
さぁ~ 私も急いで・・・
まさしく滝つぼは温泉で丁度良い湯加減です
滝つぼの深さは1メートルぐらいでしょうか
落ちてくる温泉は硫黄の匂いで目が痛いです。
これじゃゴーグルが必要だな等とお互い冗談を良いながら泳ぎます
全裸で泳ぐこの心地良さは凄く気持ちが良いです。

滝つぼを中心に岩に遮られた湯の溜まり場が至るところにあり
岩を枕に寝ることも至福の時間です。

誰も来ません
もしかして猿の風呂場ではないかと思いましたが猿の姿も鳴き声も
聞こえてきません。
とても満喫した滝の温泉です。
つごう7回も・・・来てしまいました。

天国と地獄と題したカラーページには沢山の方が滝つぼに
浸かっていますね。もう秘湯ではなくなったのですね
とても懐かしい滝つぼの温泉です。
水着は止めて欲しいな~

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もともと温泉の川の上流には賽の河原と云われる岩肌が剥き出した
緑のない場所です。
硫黄の匂いが充満していて岩肌からは至るところから湯気が上がっています
不気味な音がするので余り長く居たくない場所ですが・・・
この賽の河原から滝つぼの温泉へと繋がっていきます。

秋田県湯沢は珍しい温泉が沢山あり研修で行っている間は連れて行ってもらいました
1000年を越す年輪を湯床に敷いた温泉も良かったな~。

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