食べ物

カツオの煮魚

Katuo

梅雨空が広がり低く立ち込めていた雲が消え去り日が当たると緑が映える公園ではブランコに乗った子どもがきゃあきゃあと笑いを誘っている。

住宅街の一角にある公園の向かいにある民家には看板がなく戸口には縄のれんが風で揺れている。駐車場はなく公園脇に止める無断駐車になるが、人通りも車の通りも殆どない。
同じ住宅街に住む友人からトラブルの依頼があり、はじめての住宅街に足を踏み入れた。トラブルは10分ほどで解決して、お茶を飲みながら雑談をしていると、この住宅街に民家のような食堂があることを聞いた。それも魚料理専門と云うではないか。
お昼の予定がなかったのでお昼を過ぎた1時30分ごろに縄のれんを潜った。

店内に顔を入れると「いらっしゃいませ」と女将さんの声が響いた。
「食事?大丈夫でしょうか?」
「どうぞどうぞ」と女将さん

縄のれんを潜るとカウンター5席の他に小上がりがあり4人がけの食卓が2席あった。
カウンターの中央に腰掛けメニューを眺める。

カウンターの奥にはいま大人気の地元の銘酒「吟田川(ちびたがわ)」と「かたふね」が所狭しと並んでいる。食堂と云うより居酒屋なんですね

「何か定食みたいなものはあるんですか?」と聞く。
「煮魚・刺し身なんでもありますよ」と云われ・・・
「煮魚・刺し身・煮魚・刺し身と悩みながら煮魚!と云いつついや刺し身でお願いします」と刺し身を注文する。

一見の客なので女将さんが「うちの店、何で知ったのですか?」と聞かれる。
確かに、看板のない食堂です。戸口に掛けられた縄のれんを見てふらりと入るには、とても勇気のいる所作です。
同じ住宅地に住んでいる友人に聞いてきた。と云うと「ウンウン」と大きく頷く女将さんです。
「これからもご贔屓してください」と。

刺し身が出てきた。
二人前はありそうな大盛りでマグロ・ワラサ・鯛・アジ・が盛合せになっていた。
「今日、港で入れてきた獲りたてです」
「マグロは佐渡産でワラサ・鯛・アジは近海物で名立産です」
新鮮ではないですか。

美味しかったです。
食べきれないほどの刺し身に心地よかった。

ご主人が云うには
箸袋にも書いてあるように煮魚・天丼・刺し身の順番で得意なんです。
煮魚と刺し身で迷ったがご主人得意の3番目を注文したようです。
それでも刺し身には十分に満足した。

話の流れでご主人も私もカツオが好きだと分かった。
ご主人から「良いカツオが手に入ったら連絡しても良いですか?」とあった。

二日後の日曜日。
花に水を撒いていた朝の八時に携帯が鳴り響いた。
「良いカツオが手に入ったんですよ!」と声が弾んでいた。

そこまで云われて行かない訳にはいかない。
「伺います。」
「カツオはたたきや刺し身でなくて煮魚でお願いして良いですか?」と注文を出した。

看板のない魚料理食堂の縄のれんを潜った。



日本酒と云えば越後の銘酒
幻の銘酒と呼ばれているんです。

吟田川(ちびたがわ) http://niigata-sake.or.jp/kuramoto/108_index.html
かたふね http://rs-maisen.jp/takeda/katafune_f.html

Chibita


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いちげん客

Miwa

港の見える丘公園には、昭和初期を思わせるような建物が静かに佇んでいる。その昔、遊郭が軒を連ね、木野工「襤褸」を思い起こさせる待合が突如として現れる。人力車が慌ただしく交差する店先には家紋の入った大きめな暖簾が風に揺れ、立ち塞がっている。秘密をもった異空間への扉となっている事を思わずにはいられない。

「お待ちしておりました」

女将のお出迎えに背筋が伸びる。玄関はキチンと整理され、他にお客がいる気配が感じられない
あなただけの空間を用意致しました・・・と、耳元で囁かれているようだ。

迷路になった廊下を進むと、隠れ庭園とでも云うのか、少し広めの中庭には周りをコケに覆われた大小の石が池を取り囲んでいる。中庭の奥に目をやると、石垣の向こうには樹齢200年は経っているのであろうか、美しく形どった松が借景となって風流を醸し出している。
池には、数十匹の錦鯉が優雅に泳いでいる。
下世話な気持ちが脳裏をかすめる。「一匹・・・何十万とするのかな」

「こちら、松の間を用意させて頂きました」

仲居に案内され部屋に入る。
八畳ほどの部屋には、季節の花が活けられ、床の間には読むことも困難な漢詩が「俺の詩が読めるか?」と、睨んでいる。
時が時ならば・・・二間続きの部屋になっていて、襖を開けると大きな寝具で床が敷かれているのであろうか。(ΦωΦ)フフフ…、赤ら顔の男が襖に手をやる「楽しい酒じゃ・・・少し休むとするか・・・などと」誘っている。

割烹として名高いこの店の総料理長と顔見知りだったことで、予約がすんなりと取れた。
慣れない割烹やら日本料理店に行くと、何を頼んで良いのか分からず、基本中の基本であろうか、先ずは「松花堂弁当」の松でもお願いすれば、まぁ失敗はなかろう。

弁当とは云え、料理が次々と運ばれてくる。
先ずは・・・
茶碗蒸しが大好物で、何が何でも熱いうちに茶碗蒸しに手が伸びて、ひとときの幸せな気分を味わう。茶碗蒸しの蓋を取ると、ほのかにチーズの香りが漂う。

茶碗蒸しと云えば、中学1年だったか・・・仲良し4人で誕生会が行われた。私の誕生月に友人を招待し、母の作る茶碗蒸しがドンブリいっぱいに大盛りとなって振舞われた。忘れられない味となった。

仲良しだった友人3人とは高校が別々になり消息が掴めなくなったが、そのうちの2人が医者で、もうひとりは高校の先生になったと・・・風の便りで聞いた。蜘蛛が好きなので蜘蛛の便りとでもしておこう。

Facebookでも探してみようか。

 

話が弾んだ。
料理の美味しさに口が滑らかになり、身振り手振りが大きく、奇想天外の話しにはあらたな企画の糸口でも出てきそうだが、話が進むにつれて誇大妄想が部屋中を襲った。まるで異空間のこの部屋が五里霧に包まれているような・・・。
笑いに包まれた。

美味しい料理に舌鼓を打ち、時間を忘れた楽しい会話も終わりを告げる。
余韻が残る。

迷路になった廊下を戻ると、車寄せに車が用意されている。
「またの、お越しをお待ち申しあげます。」
女将の言葉に、いちげん客として見事合格したのであろうか。

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B級グルメを食す

日本海沿岸を走り抜ける国道8号線。
勤労感謝の日の祭日とあって大型トラックの往来は少ないようだ。賑わった海の家は、喧騒は夢のように去り、誰もいない浜辺は静かな時を刻んでいる。
寒風に負けない男たちは、小さな波を求めてボードに跨り沖へ目指している。
冷たかろうに・・・。

友人に誘われて糸魚川まで足を伸ばしている。
糸魚川市に入ると、糸魚川を取り囲む山並みは白い帽子を被っている。
雪に囲まれた冬が目の前に来ていることを、否が応でも知らされる。

B_yakisoba

さて、今日はと云うと・・・

全国的にB級グルメが大流行で、いまでは、どこの町に行ってもB級グルメの出陣旗がいたるところに風に舞い立っている。
ご多分に漏れず、糸魚川でも名物となったB級グルメ「糸魚川・ブラック焼きそば」を食べに行こうとなった。しかし、どうもB級グルメと言えば「焼きそば」しか思いつかないほど、焼きそばイコールB級グルメではないかと思ってしまう。

先だっても、糸魚川のブラック焼きそばに対抗して、上越ではホワイト焼きそばと銘打って、狼煙をあげた。黒白ではカッコも付かないだろうって、赤倉では名前にちなんだレッド焼きそばを打ち上げた。これで、紅白に黒が入って巴合戦となった。
ただ、合戦に参加するのは良いのだが・・・、どれも焼きそばなんだな~。

糸魚川市のパンフレットを見ると

おいしい食の宝庫・糸魚川の飲食店などの有志が創作した「糸魚川ブラック焼きそば」が、糸魚川市内の飲食店で提供されています。
 「糸魚川ブラック焼きそば」は、中華麺に新潟県産のイカとイカ墨を加えて作る料理で、その真っ黒な麺が味覚と視覚に強烈なインパクトを与えます。イカ以外に使う具材や、味付け(ソース味、塩味など)は店によって異なり、それぞれの店ならではの味を楽しめます。
 提供する店の店先には「糸魚川ブラック焼きそば」と書いたのぼり旗が設置されていますので、それを目印に是非ともご賞味ください!

とある。

早速行ってみよう。
人気店の月徳飯店に入った。地方の大きな中華料理で店内は満席、順番表に名前を書いて待つこと10分ほどでカウンター席に案内された。ここからは、厨房が丸見えで楽しい。
祭日で、混み合っている店内と、忙しく動きまわって料理を作っている厨房の戦いを高みの見物と洒落込んだ。
店内を見渡すと、オーダーは受けたが、料理が運ばれていない席がたくさんある。厨房で何かトラブルでも起きたのかな?と、不安になる。

厨房では、ウエイトレスのみなさんに笑みがこぼれた。
厨房の奥から、話題のブラック焼きそばが次から次へと並べらた。レシートを握りしめたウエイトレスは、素早くトレーにブラック焼きそばを乗せて運んでいる。次から次へと・・・。
みなさんは、ブラック焼きそばをお待ちだったようで、食べる時にイカスミが飛び散らないようにエプロンを掛けている。
ウエイトレスの説明も後回しにして、黒く固まった焼きそばの中に箸を入れて掻き回し、やおら口へと運んでいる。さぁ~最初のひと口で、どうだ!この味は!
みなさん、顔を上げずに黙々と黒く染め上げた焼きそばを食している。
美味しいのか・・・、それとも不味いのか・・・
判断が出来ない。

そんなこんなしているうちに、カウンターの私の席にも名物ブラック焼きそばがドンと置かれた。
これが、B級グルメか これが、糸魚川名物ブラック焼きそばなのか
黒く輝いた焼きそばの上には薄い玉子焼きが乗せられ、縦横一杯にマヨネーズが引かれている。

先ずはひと口・・・

甘い!
それも、味気のない甘さが口元に広がる。ただ黒いだけ・・・
焼きそばの麺は、太くてなんだか伸びきっている。うどんの太さと蕎麦の太さの中間ぐらいであろうか、焼きそばの中にはイカのリングが入れてある。イカリングを食べてみるが、これもイカスミの無味に押されてイカの食感がなくなっている。

途中で、食べるのを止めようかと思った。
お隣で黙々と食べていた友人も、箸が止まっている。

「このひと口が進まない・・・」と、お手上げ状態。

店内を見渡し、ブラック焼きそばを食べたお皿をみると、みなさん完食されている。
ここは、礼儀として完食するのがマナーのようだ。

ラー油をかけて、ようやく 完食!
しかし、不味かった。
B級グルメではなくて、D級グルメではなかったのでしょうか。

お店の看板をパチリと写しましたが、アップするのは遠慮致します。
と云いつつも、口コミの評判は良いのですから、不味いと感じた、私の口がどうもおかしいようです。

しかし、次回はご遠慮申し上げます。

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驕るな!富寿し

長野県には海がなく、美味しい魚が手に入らない・・・だから長野の寿司は美味しくない!と云った伝説がある。そんなこともないと思うが、長野の人はおとなりの上越に遠征してきて回転寿司をこよなく愛している。
どうも、それは本当のようで、長野の友人は事あるごとに家族を引き連れて上越にやってくる。それも美味しい~寿司が食べたい、ただそれだけの目的だけでやって来る。
そして、決まって富寿しの回転寿司に席を取り、満足気に帰って行く。

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そんな富寿しで・・・。

6時になり、ふらりと富寿しの暖簾をくぐると、店内はほぼ満席。人気の凄さを目の当たりにする。たまたま空いたカウンターに案内される。だいたい同じ場所に案内されて座るが、いつもの板前さんではないようだ、と、不安なよぎる。

まず、いつものように
マグロ、ムシエビを2枚ずつお願いする。なぜだかムシエビの好きな私です。
「へい!お待ち!マグロ2枚!」と、マグロが出てきた。
エッ!これがマグロ? 色が黒くない? マグロと呼ばれるものが皿の上に黒い姿を晒し乗っていた。
いやいや、黒いマグロは上等なマグロかも知れないが、私は赤身が欲しいんだけど。
これだと黒身じゃない?

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恥をかくといけないので・・・そっと板前さんに、これってマグロ?色が黒くない?と聞いた。
若い板前は、平然と、いや今日のマグロはそれですよ。と、こともなげに言い放った。
なんだか賞味期限の切れたようなマグロだな。と、おもいつつもひとつだけ摘んで食べた。
続けてガリを、ひとつまみ頬張ったから中毒のおそれはないようだ。

皿の上には、黒身のマグロが横たわっている。
どうも、食べる気が起きない。

マグロの色を確認しようと、周りでマグロを頼む人がいるのではないかと目が泳ぐ。

その間に、お腹も空いているので、板前に頼まないで回ってくる皿を取ることにした。やはりムシエビは外せない。続けてサーモンを頬張り、流れてくる赤身を取った。
これが、本来のマグロの色ではないのか・・・。

おとなりで持ち帰りの方がいて、回ってくるお皿を次から次へと手に取り器に移していく。そのかたが、違う板前さんではあるが、マグロ3枚!と、注文された。
今日のマグロが赤身なのか、黒身なのか、分かる瞬間が刻一刻と近づいてくる。

マグロ3枚!お待ち!と、やってきたのは、紛れもなく赤身のマグロだった。
決定的瞬間である。

すぐに精算をお願いする。
精算に来た女性の方に・・・今日のマグロは、これだと云われた!と、目の前に食べていない黒身のマグロを指をさした。そして、おとなりの詰め込んでいる器にある赤身のマグロを見て、あれがマグロじゃない? これと同じマグロですか?と聞いた。

女性の方は、「全然違いますね!」と、云われ言質を取った。

精算から引いておきますから・・・
いや、そういう問題ではないでしょう。もう二度と来ません!と、言い放った私。

腹の虫が収まらず・・・
富寿しのサイトから苦情満載のお問い合わせのメールをした。もちろん、電話番号を記入して本名を語った。
日曜日で市場がお休みで、マグロの在庫が僅少になり賞味期限ぎりぎりのマグロが私に来たのかも知れない。一番人気のお店で寿司と云えば富寿しの名が上がる。大入り満員に胡座をかき、驕るな富寿しと云ったところでしょうか。
美味しい赤身を食べさせて欲しい。

富寿しに捧げる

祗園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、
唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、
偏に風の前の塵に同じ。

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バーミヤンの餃子を食べた

Gyoza

いつだったか、TVを観ていたらガストの料理とバーミヤンの料理との味覚対決があった。料理研究家らしき4人が審査員となり味の評価をしていた。

その中でバーミヤンの餃子が10点満点の40点を叩きだし最高の評価を受けていた。
え~!あのバーミヤンの餃子が~?と、納得できなかった。

ショッピングモールのある一帯に店を構えるバーミヤンは桃の看板が目立った。
殆ど足を運ぶことはなかったが、2~3回ふらりと店に滑りこみ、食べたことがある。
何を食べたか思い出せないが、正直・・・美味しくなかった。
足が遠のく原因でもあるのだが。
でも、餃子が美味しいらしいと云うことが分かった。あくまでもTVの中での評価であり
TVお得意のヤラセかも知れないとも思った。

先ずは、満点評価の餃子を食べようと勇んで店内に入ると、店内はほぼ満席で賑わっている。
ウァオ~、以前来たときは閑散としていたのに・・・
これも、TVの影響なのであろうか 家族連れでいっぱいだ。

席を案内され、すぐに評判の餃子を注文する。
餃子だけでも良かったのだが・・・冷たい視線を浴びるのは辛いので半チャーハンをお願いする。
待つこと15分。やって来ました40点満点の餃子です。
先ずはひとくち・・・あ~~んと、口に入れると、中からジュワーッと肉汁がしたたり落ちます。
で、味はと云うと、これは美味い!100点と、云うほどではない。
さしずめ10点満点の7点と云ったところでしょうか。★ひとつと半分。
TVのなかの料理研究家は、台本通りの10点満点だったのか、それとも、味覚音痴になってしまった私の戯言なのであろうか。

10点満点でなかった拍子抜けの餃子であったが、すごい光景に出会うことになる。
隣の席が空いて、休まる間もなく次の方がお見えになった

そしてビックリした。

Kaioh

巨漢のカップルがお見えになった。 何を食べればあれほどに・・・
女性の方は、見るからにマツコタイプで120キロでしょうか
男性の方は、魁皇クラスでゆうに150キロを越しているように思われる。カップルと云っても似たものご夫婦なのであろうか・・・それとも、兄妹なのであろうか・・・
まるで空母が二隻横須賀港に停泊しようとしている瞬間のようでもある。
豊満な肉体を誇る方にお会いすると、すぐに靴に目が行ってしまう。
あの巨体を支える靴はどんなものであろうか・・・と。

目の先には、女性のかたがお座りになったが、椅子が悲しい声をあげてきた

オイオイ お願いだからゆっくりと座ってね
ようやく右足の骨折が治ったばかりで痛いんだよ
あ~揺らさないで
折れる 折れる・・・折れるよ~。

そんな声が聞こえてきそうだ。

そんな方が何を食べるのか興味しんしん。
右耳がダンボ耳になり聞いていると

先ずは・・・
餃子3人前と味噌ラーメンをお願いしますと云われた。
巨体に似合わず餃子と味噌ラーメンかと、チョット安堵した。

それでもメニューとにらめっこされている。

ウェイトレスが飛んできた。

追加で・・・
餃子を2枚 それに
五目そばに
鶏肉と獅子唐のカシューナッツ炒め
海老のチリソース
レタスチャーハン

と、続いた。
やはり、巨体を維持するには、それなりの食糧が必要であることが分かった。
何トンもの小魚を口を広げて飲み込むクジラやら千と千尋の神隠しで何でも飲み込んでしまうカオナシが脳裏をかすめた。

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ご当地グルメ・・・焼きそば

眩いばかりの星が降り注ぐ午前4時20分。
眠い目を擦って、煌々と明かりを放っているコンビニ顔を出す。この時間帯の日課です。
2~3か月ほど前から、レジ前を陣取った赤い箱にビニール袋に入った茶色の物体!。

P1040780

Yakisoba

テレビ「秘密のケンミンshow」でお目見えした北海道のご当地グルメと書いてある。
気にはなっていたが、買う気は起きず、ただただ眺めていた。
寄る度に、減ったり、増えたりしているので店長に聞いてみた。

「この焼きそば!売れているんですか?」と。

ところが売れているんですって、多い日には100個も売れるそうです。
そのまま、ガブリと食べるようですが、味は普通の焼きそばとちっとも変らないらしい。
TVの影響って凄いですねと。
「秘密のケンミンshow」の番組は、滅多に見ない。内容が大げさではないかと思っている。

しかし、この焼きそばは、何となく不気味で食べる気が起きない。
手を伸ばして、これも・・・と、云いたいところですが、紀文「豆乳」を買うだけにしている。


 

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人生の楽園考

Jinsei

土曜日6時からの放映で「人生の楽園」という番組がある。いつも見ている訳ではないが、時折り見る。定年を迎えたご夫婦が都会の喧噪を離れて田舎に戻り、第二の人生を育み、農業に従事したり、民宿・レストランを開業して、友達の輪を広げて土着を目指している姿を映しだす。
それは、それで心打つものがあり勇気を得ることもある・・・と、思っている。

まだ30代のバリバリの青年実業家をしていたころに、小さな婦人服のお店を東京・埼玉・長野と出店していた時期がある。出店のほとんどはショッピングセンターでテナントとして出店していた。

しかし、だんだんと飽き足らず、オリジナルのショップが欲しくなる。
パリで見た、裏通りの小路にアトリエ風のブティックを思い浮かべると、もう気持ちは開店準備に飛んでいる。
長野でも、通勤の近道になっている裏通りに念願かなってショップを作った。ショップを認知していただくためにユニークなバケツ型の買い物袋を駅前で配った。その甲斐あって初日から大勢の方がお見えになった。一風変わったショップがある!それだけで良いんです。まずは裏通りの地図が変われば成功なんです。

開店して三日目にローカルTV局の営業の方が駆け込んでこられた。
「ぶらり!裏通り散歩」で、撮影させてくれませんか、と云った取材の申し込みであった。TVの取材と聞いてなんの抵抗があるのでしょう。これ以上の宣伝効果はありません。

しかし・・・よくよく話を聞いていると、取材は30分番組の5~6分程度で、オリジナルを作っているミシンの数々と、店内に2~3人お客さんを配置して買い物をされている場面に、店長へのインタビューだった。そして、 実は・・・撮影には費用が掛かりまして、この流れでは35万円~50万円ほどがかかります。と。
散歩の途中に「おもしろい店があった!」では、ないのですね。
結果、4分ほどに短縮して30万円ほどを払った。放映されたのを見たが、散歩の途中で偶然みつけた小粋なブティック風に仕上がっていた。
30万円の宣伝料は技術料でしょうか。

そして本題の「人生の楽園」に、いま住んでいる町に移り住んだご夫婦の「うどん屋」が出た。
はじめてみるうどん屋だったが、なんとなく場所が分かったので、近くに住む友人に電話して、「近くに美味しいうどん屋が出来たの?」と、聞いた。
「半年ほど前に、うどん屋は出来たよ」 「食べに行くの?」と云われ「そのうどん屋は美味しいの?」と聞くと、「あんな不味いうどんを、はじめて食べたよ!」と、辛口批判だった。

そうとうに不味そうだった。

番組では、うどん屋を営む主人公の友達の輪が広がり、映し出されていた。その中で出てきた鮮魚店の店主を知っています。「エッ!なんであの方が出るの?」と、不思議だったが友達だったんだなと。うどんの出汁を取る鮮魚はいつも、この魚屋さんを利用していると話されていた。
うどん屋と鮮魚店は、南と北の両端に位置している。その間にたくさん鮮魚店はあるだろう!と、思った。
番組のエンディングには、鮮魚店の住所と電話番号が表示されていた。魚屋さんも宣伝に一役を買ったんですね。幾らだったのかな。

私の勝手な想像ではありますが・・・
30分番組の「人生の楽園」の主人公になったうどん屋を営むご夫婦は、どれほどの宣伝料を払ったのでしょうか。全国放送ですから30万円てなことはないでしょう 
300万円~500万円ぐらいかなと、私は想像しているのですが。
元は取れたでしょうか。
それとも、評判を聞いて取材に来た、純粋な人生の楽園ストーリーなのでしょうか

つい最近、別の友人ご夫婦が一度は行ってみよう で、先日のお昼時に、くだんのうどん屋で並んだそうです。待つこと30分。出てきた「うどん」を食べて奥さまがひとこと、スーパーの冷凍うどんの方が、間違いなく美味しい、と。リピーターになることはないようです。

一度は、行ってみようと思ったが、行くのはやめました。
不味いうどんを食べた日には、悔しくて寝付かれない。

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行列のできる洋食屋

東京に来たついでに行列のできるお店でランチでも食べようと思いついた。
しからば行動は迅速に、行列ができる前の11時15分に扉を開けると、すぐに係員に案内され席に着いた。

店内はすでに6分の入りで席は埋まりつつある。さすがに名店なんだなと胸の高鳴りを覚える。見渡すと窓際はすでに談笑の渦が起きているのを見ると、この方たちはいつに入店したのであろうか・・・。開店前に並ばれていたのでしょうね、これもまた行列となるのでしょう。壁際の明るい場所に案内された。

店内を見る限りは、高級料理店にありがちの、ピンと張り巡らされ、背筋に違和感を感じるような空気は漂っていない。まぁ、そこら辺の中の特上と云った感じ。

ここは、グリル満点星(日本橋三越店)。本店のある麻布十番では人気のレストランで行列ができると評判のお店です。慌ただしく忙しいのか水の入ったコップをトンと置かれて、「お決まりになったらお呼びください」と、ロボットの接客マニュアルのように、澱みなく声を発して離れていかれた。

いつもは、ラーメンと餃子に舌鼓を打ち、場末の赤提灯で管を巻く輩にとって、フランス料理に日夜努力されているシェフの揺るぎない上品な味で、ほっぺが落ちやしないかと心配になる。

Photo

その中でも、究めつけの逸品で名物「オムレツライス」1680円をオーダーする。卵料理は好きです。どんな味なんでしょう。
セットメニューとのことで、パサパサと乾燥気味のグリーンリーフが千切り盛られて来たのですが味も素っ気も・・・厭な予感が過ぎります。

やってきたのは、オムライス否ケチャップでないからオムレツライスですね。じっくりと煮込みましたよと、デミグラスソースが威張っているようにも見えます。

先ずは一口。
もう、立ち上がって帰ろうかと思いましたよ。
デミグラスソース・オムレツ・ライスの相性が最悪に感じたのです。自慢のデミグラスソースも深みも、まろやかさも感じられない。
真っ赤なケチャップか、真っ白いマヨネーズをちょうだい!と云いたくなりました。

これが、並ぶほどに美味しさを感じる味なのかも知れない。
田舎者のわたしは溜息をつく。

店内を出ると、由緒正しき伝統を重んじる日本橋なんですね。さりげなく和服で装っていらっしゃるご婦人をはじめ、十数名の方が並んでいらっしゃいました。噂にたがわず行列は出来ています。
しかし
行列のできる『洋食屋』は★ ひとつでした。

会社の近くには行きつけの洋食屋「梢」があります。★★★の洋食屋です。
日替わり定食を食べていますが、間違いなく美味しい そして700円は安い!
マスターに話をしたら笑われそうだな。


 

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久しぶりのご対面

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薄暮に合わせるかのように閑散とした通りにも街の灯がぼんやりと点いた。
早足になり遅刻かと思いきや、何とか開店時間に滑り込んだ。
この時間になると、半袖のポロシャツでは寒さが身に沁みる。薄いジャケットを羽織り、モバイルPCの入ったバッグを片手に店内に入ると『予約席』のプレートが何席にも置かれている。
この店は、予約席が多くて何気なしに扉を開けて入ると無下に断られることもある。
しかし、入口にぶら提げられた「空席あり」を先ず視界に入れると、何故かホッとする。

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イタリアンをベースにした居酒屋です。
無線のネットワークが構築され自由にインターネットに接続できる環境にしてある。すぐ近くにNTTの支局があるために、フレッツ光が蔓延していく中で忘れ去られたADSLがフレッツ光並みの速度で接続できる。
オールドでの水割りをお願いして、おもむろにモバイルPCを開けて接続の確認をする。youtubeの音声だけを拾うことが出来ないでしょうか、との質問があったので、音声だけを取り出すソフトを摘まんできて実演する。
無事、音声だけを拾うことが出来た。拍手が起きる。
これで、水割り3杯ほどは成功報酬として楽しく飲めそうです。

待ち合わせの友がやって来た。
自動ドアのガラスがドンドンと音を立てているので、なにごとかと目を凝らすと寄り添うように黒い塊が見える。黒い塊に見えたのは気品ある黒い肢体さらけ出したラブラドールのジャッキーが棍棒のような尾っぽでガラスの扉を相手に往復ビンタを繰り返している。家庭にあるガラス戸だったら、とうに割れている。
ジャッキーとは久しぶりのご対面です。顔をナデナデしてしまいます。

T_img_1946

同伴できるかどうかで、予約の少ない日を聞いて予約を入れる。ボケ写真です
犬の同伴を許してくれる飲食店は少ない。犬を見て・・・可愛いとは思いつつも、体をブルンと揺らすたびに無数の毛が飛び散ってしまいます。出来立ての料理に、目に見えないふりかけが掛かる恐れがないとは云えない辛さがあります。
しかし、トレーニングされたラブラドールのジャッキーは定位置に座るとすぐに、ご主人の「おやすみ!」の言葉に体を丸めてスヤスヤと眠ってしまいます。
大型犬の寿命は10年ほどでしょうか、危険水域に達したジャッキーの目は弱々しく感じましたが、ご主人の手厚い保護のもとに、いつでも一緒です。
いつまでも元気でいて欲しい。

ジャッキーのご主人である友人の紹介で、ある英文の招待状が届いた。辞書が必要のようです。
友人は現在使用している優れものDropboxの良さをこんこんと説明してくれた。聞きながら水割りのピッチが早くなってしまいました。

We're excited to let you know that Kenichi morimoto has invited you to Dropbox!
Kenichi morimoto has been using Dropbox to sync and share files online and across computers, and thought you might want it too.

まぁ、ドラエモンのどこでもドア的でどこにいても保存したファイルが使えるようです。

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大衆食堂

ついこの間までは寂れた裏通りだった。
雪国の地に、とことん南国をあしらった結婚式場がお目見えした。
蘇鉄が植えられ異郷の地を思わせる南国の出現です。
蘇鉄に雪が積もるなんて、まるでフランキー堺主演「南の島に雪が降る」の舞台を思ってしまうが、蘇鉄って寒さに強いのであろうか、枯れなきゃ良いですが。

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南九州に行くと蘇鉄は定番の植物で一般の家にも植えられているのを見かけるが
蘇鉄は金を失うと書くので嫌がる人も多いと聞く。
蘇鉄の実は真っ赤に熟れて、実の中に鈴を入れて猿の顔を描いて土産物として売っていましたが、いまはどうなのでしょう。

そんな蘇鉄のある結婚式場の向かい側に人気の大衆食堂があります。
結婚式の二次会で使われるので若い人たちの人気スポットになっているようです。

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オレンジに彩られた建物は3階建てで個性的なアパート風にも見える。
入り口は混み具合によって開閉できるガラス戸があり、扉の横には食事するテーブルがドンと置かれている。この店は外国人の方に人気でいつ来ても何人かの外国人に会い、外国人家族が母国語で話されているのを耳にすることも多い。

混み始めると、それまでの入口だった小さな引き戸の扉が取り外され、オープンテラスに変身する。入口付近でお座りになった方は、それはそれはガヤガヤと人の出入りを横目に、ざわめきの中で器用にフォークを扱うことになる。
それほどにランチともなるとごった返してくる。イタリア料理の大衆食堂として人気を集める。店内は、ただただ隙間を埋めるかのように乱雑にテーブルは置かれて自由気ままなイタリアの国民性が現されているようにも感じる。
メニューらしきものはない。着席すると大きな黒板を手にしたウェートレスがおもむろに黒板を広げ、チョークで書かれたその日のメニューの説明をする。黒板にはぎっしりと小さな文字が黄色やピンク・青のチョークが踊っている。
チョークの達人なのであろう・・・。

店内は、シェフとしてコック帽を被ったマスターらしき人物が大声で叫んでいる。
殆ど理解できないが、イタリア語であることだけは分かる。
イタリア語が店内に渦巻き駆け巡っている。あたかもイタリアの青空の下にいる観光客気分を味わっている、そんな雰囲気がある。
店内に響くけたたましいイタリア語を聞くにつれ、こんな事を云っているのではと思ってしまう。

"I clienti che non sono degni di nota che non" (ろくな客はいないな~)

"Oggi e una scarsa qualita di cliente"   (今日は客の質が悪いな)

イタリア語を知らなくて良かったが、多分に・・・

"Harambee clienti e importante"  (大事なお客さんだから頑張っていこう)

なんて云っているのでしょうね。

以前、ピッツァを頼んだら大きなコッペバンのようなものがでてきた。
パンの頭を縦にナイフで切り裂いたら、とろけたチーズがハムに纏わりついたのがでてきた。芳醇な香りが漂い美味しくいただいた。
次に行ったときも同じものを食べたかったが、何て云うメニューなのか思い出せなくて
地団太を踏んでいる。

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