TVドラマ

ドラマ「火車」 面白かった。

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宮部みゆき「火車」
見応えのある良いドラマだった。

□ 火車
仏教用語。
生前悪事を犯した亡者を乗せて地獄に運ぶという、火の燃えている車。

主人公は本間俊介。
冒頭は、刑事として犯人を追い詰めるが犯人の放った一撃で足を撃たれ、現在はリハビリのために休職中。妻を交通事故で亡くして長男と二人暮し。

亡くなった妻の親戚で銀行員の栗坂和也から意外なお願いをされる。
1年半も付き合っている婚約者と買い物をするが、婚約者である関根彰子がクレジットカードをもっていないのでカードを持つように薦めたところ、審査の段階で関根彰子が自己破産の経験者であることが分かる。ことの真偽を問い詰められた関根彰子は、突如、職場からも住まいからも姿を消した。

本間俊介は、歩くリハビリも兼ねて関根彰子の消息を尋ねる。
5年前に自己破産手続きを行った弁護士に会って話をすると、意外な事実が浮かび上がる。

自己破産者の関根彰子と失踪した関根彰子は別人であった。

失踪した関根彰子の手がかりは一切無く、自己破産者の関根彰子の足取りを追っていく。いつ、どんな状況で入れ替わったのかを調べるていく。
自己破産者の関根彰子と失踪した関根彰子の接点はどこにあるのか。

生活感を感じさせない婚約者・関根彰子のアパートにあった1枚の写真に追い詰める重要なポイントが隠されていた。

浮かび上がった接点。

自己破産者の関根彰子の母が階段から転げ落ちて死亡した。
すでに、自己破産していた関根彰子(別称・シーちゃん)は、夜の街で働いていたが、母親の死で200万円の保険金を手にする。
シーちゃんは、保険金で両親のお墓を作ってあげようと墓石屋が主催する墓地見学会のツアーに参加する。ツアーの写真の中に二人の関根彰子が仲良く写っていた。この時は、まだ・・・二人の接点はぼやけている。

安易に作れるクレジットカードから多重債務が生まれ、身の丈に合わない無理なマイホームのローンを組むことで、過激な取り立てにが日常化して、ついには一家離散の憂き目に会う。マイホームの借金で父親は連れ去られ、地獄のタコ部屋にぶち込まれ、母親は夜の街に監禁される。娘は必死になって逃げた。
が、しかし、住所を変更する度に取り立て屋はやって来る。そんな境遇に置かれた新城喬子は身も心もズタズタに破かれて社会の隅っこに追いやられる。
結婚するも、過激な取り立てで離婚して逃げざるえない。いつも、逃げる用意をして生活をしている。

そんな新城喬子は、あるアンケート用紙に書かれた個人情報見ることになる。身寄りのない、天涯孤独の同世代を探し戸籍の乗っ取りを考えのは必然だった、次の次当たりにマークしていた関根彰子の母親が階段から落ちて死んだことを新聞報道で知った新城喬子は千載一遇のチャンスと捉えたのでしょうか・・・。

自己破産した関根彰子が衣装で利用していた通信販売のアンケート用紙に書いたことが偶然にも運命を左右した。

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いまでは、
取り立てが厳しく、カード破産が相次ぎ国会でも問題になって債務者に有利な配慮となったが、反面、カードの審査も厳しくなり、審査時点で入会お断りも多いと聞く。
インターネットでの買い物では、銀行振込・代金引換・クレジットカードが選べるが、手間を考えると、その場で決済できるクレジットカードは、使い勝手がよく、どうしても使用過多になりがちになる。

こんなケースもある。

友人は、15人ほどが働く小さなお店の経営者。
インターネットでの販売もあって、クレジットカードは肌から放すことができない。ETCカードを含めてガソリンの支払いもすべてカードで行い、毎月20~25万円ほど使い、毎月問題なく引き落とされ支払ってきた。
使用限度額が50万円のために、時として限度オーバーになりかけていた。カード会社から送られてくるメールにゴールドプランならぬステップアップをこの機会に・・・の謳い文句に惹かれて、使用限度額70万円・100万円のコースを申し込んだ。

後日、自宅にカード会社から一通の封書が届いた。
コース変更の手続きに関する書類かな・・・と、期待していると、意に反して、我が目を疑う文章が淡々と事務的に並べられていた。

審査の結果、ご希望に添えなくなり、その結果、いまお使いの50万円コースも取り消しさせて頂くことになり、○月○日を持って使用不可となりました・・・云々。

エ~!。
問題なく使用してきたカードは、すでに数日前から使えなくなっていたと云うことです。
怒りを抑え切れない彼は、カード会社に電話を入れるも、審査の過程をお知らせすることは出来ませんの一点張り。使用され、未請求のカード代金についてはご相談に乗ります
まるで埒があかない。

何が原因でこうなったのか分からないが、ステップアップは巧妙に仕組まれた罠だったのか。
リボ払いをしないカード使用者は、カード会社からすれば、あまり儲けさせてくれる客ではないようだ。カード会社からすれば、リボ払いのお客さまは大得意と云うことになるのでしょうね。

リボ払い・・・チョットあるなぁ~
気をつけよう。

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ザ・ペンギンズfromマダガスカル

毎週日曜日の朝は、7時からはじまる、Eテレ(NHK教育)ザ・ペンギンズ from マダガスカルを見る。
子供向けのアニメであるが、これがなんと面白い。

動物園の中で起きる様々な事件やら不思議な出来事を解決するペンギンたち。隊長を筆頭にチームワークで乗り切っていく。
まぁ、問題を起こすのは決まって自己主張の強いキツネザルのキング・ジュリアンではありますが・・・
楽しいひとときの時間でもあります。

youtubeは英語になっていますが、TVは日本語です。

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四十九日のレシピ(家族のあり方)

狭い部屋に乱雑に放り出され、うず高く積まれた本や雑誌を探すのはひと苦労する。
今回も・・・。

料理の本だと思って買ったが積ん読状態でホコリまみれになっていた本を探すことにした。
タイトルを見て前に買ったような気がするな~と、記憶は曖昧であった。
何しろ料理の本なので、気が向いたときにペラペラと捲れば良いかなと軽い気持ちだった。
料理の本は店頭でペラペラと捲り、気に入ると買ってしまう。男子食堂などは買うな~。
しかし、レシピを読み尽くし料理に活かそうとは思っていない。
本から入って次は道具へと・・・形から入るんです。

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そんな折に
NHKドラマ「四十九日のレシピ」を偶然観た。
料理のドラマだと思った。そして、「四十九日のレシピ」を云うタイトルの本を買ったような気がした。

ドラマは、母親(乙美)が亡くなり、熱田良平がひとり残された。母の遺言を受け継いだと云って、髪を金色に染め日焼けマシンで黒く焼いた肌を誇らしげに見せて突然、家に上がりこんできた少女は井本と名乗った。
乙美は、生前、井本に
「もし、自分が死んだら、捨てるものとか整理するものがいっぱいあって、絶対ダンナさんと百合子が困るから」
「家の片付けとかダンナさんのご飯とか法事とか、そういう細々としたのを四十九日あたりまで面倒みて欲しいって」
と、云って妻の乙美が亡くなって憔悴しきっていた良平を助けに来た。
そして、乙美の使っていた机の引き出しに「暮らしのレシピ」と、書かれた画用紙で作られたカードが分厚い冊子となって綴じられていた。
暮らしのレシピには、料理・掃除・洗濯・美容・その他に分類されイラスト付きで書かれていた。
その中に、葬儀の日のレシピに続いて「四十九日のレシピ」と書いてあるカードが出てきた。

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良平と乙美のあいだには子どもは出来なかった。
良平は再婚で前妻のあいだに百合子がいた。百合子にとっては乙美は継母で、なかなか打ち解けずにいた。東京の大学に行き、そのまま結婚した・・・が、子どもが出来ずに不妊治療を行っていた。が、結果は芳しくなくウツ状態になってしまった。
そんな時に、夫が不倫に走り、不倫の相手が妊娠してしまった。
寝たきりの義母の面倒を見ながら、家に帰って来ない夫を待ち続けることへのイライラが募り、離婚届にサインをして家を飛び出し、実家に戻ってきた。

家族とは、子どもがいないと話しにならないと云う、世の習いに対するアンチテーゼなのであろうか。
跡継ぎが作れないお前には用がない!だから不倫して外に子どもを作る。
しかし、百合子も好きだし、愛人との性の相性も良いし、別れない。俺の子どもを身ごもった。
そんな身勝手な夫に対して、優しい百合子は義母にも涙を見せ、愛人の連れ子にまで食事を作ったりする。
けなげな百合子であった。
妻妾同衾を夢見る夫に反論もしない。
そんな夫がまだ好きでいた。出来れば・・・別れたくない。が、本心であった。

実家では福祉施設で乙美先生に教わったと云う、日系ブラジル人のハルミが古いフォルクスワーゲン・ビートルに乗って家にやって来た。ハルミも本名ではなかった。良平のお気に入りとなり家の修繕やら、後片付けに精を出していた。

ここまでがドラマの内容。
来週の3月8日が最終回です。「家族の処方箋」

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積ん読の本の中から「四十九日のレシピ」の本を見つけた。
伊吹有喜著「四十九日のレシピ」。
料理の本ではなくて、書き下ろしの小説でした。

ドラマで出てくるイラスト(絵手紙)が本の中では表現できないのは淋しい。文章だけで絵を思い浮かべる。

乙美の遺言で四十九日の法事は、親戚一同が喪服に身を包み、部屋中に線香の匂いが立ち込め、お経が流れるはず、なのに乙美が残した四十九日のレシピにはお経も線香もいらない。

乙美は料理に舌鼓を打ち、和気あいあいで楽しんで貰いたいことを願っていた。
みんなで乙美の年表を作ろうとするが、祖父の看病で転々として身寄りのない乙美の言動は謎に包まれ、書くことが何もなかった。
年表は空白が多かった。
乙美は福祉施設で絵手紙も教えていた。事あるごとに絵手紙にしたためて百合子に送っていた。
そうだ、年表に絵手紙を貼ろう。
絵手紙には、楽しい思い出として良平やら百合子の笑顔が描かれていた。

乙美の教え子たちがやって来て年表にはこんなことも書かれ始めた。
○年○月「乙美先生、須藤美佳においしい豚まんの作り方を教える」 
○年○月「甥の翔太の喫茶店にカレーうどんのレシピを教える」
などと・・・。

四十九日の法事に百合子と別れた夫(浩之)が喪服に身を包み現れた。良平は家にあげずに外で話をする。
四十九日と云っても線香もお経もない四十九日です。話すことはないのでお帰りください!と。
夫は、涙を流し土下座して謝る。愛人とのあいだに生まれる子どもは認知して養育費を払います。
しかし、どうしても百合子と一緒に暮らしたい。百合子と別れたくない。
はたして、百合子はどうするのかな。

四十九日の一日前に日系ブラジル人のハルミはブラジルに戻っていったが、正体不明の男だった。四十九日をりっぱに務め上げた井本は、働く場所が決まったので、もう来れませんと云って出て行ったが、だれも井本の行き先を知らなかった。

四十九日のレシピの約束を守った井本は人知れず去って行った。

突然現れた井本とハルミは何を意味するのか・・・。
写真嫌いの乙美が唯一残した写真は鬼の面を被った写真だった。それも金髪の髪をしたお面だった。井本(IMOTO)は乙美(OTOMI)・・・かな。
亡くなった良平の前妻万里子は百合子の下の子を身篭って川原で滑って流産した。
ハルミは流産した子どもだったのかな。

ヒアアフター霊能者とスピリチュアリズムが続いてきましたが
これまたスピリチュアリズムを感じさせる内容です。

3月8日 火曜日 夜10時~ NHK「四十九日のレシピ」を、ご覧ください。

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「心の糸はたぐり寄せればいい・・・」

11月27日。NHKドラマスペシャル「心の糸」
全編を通じて手話のドラマです。切ない想いが心を揺さぶります。
そんなドラマです。
放送されましたので、あらすじを断片的に・・・。

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港町で母と二人暮らしの永倉明人は高校三年生。ピアノで芸大を目指し勉強している。
母は、生まれついてのろうあ者で音を聞くことが出来ない。明人が小さいころに幼稚園でピアノを弾いていると保母さんからピアノが上手いと聞いた母は、音の世界で才能を開花して欲しいと願うようになりピアノの教育がはじまった。

水産加工場でトラフグの毒である内臓を取り除く仕事をしている母玲子は明人の成長だけが唯一の願いであった。
明人は、ろうあ者である母の通訳となって母を助け、母子は目標に向かって進んでいくが、
明人は、母の願いを背中で聞きながらピアノが思い通りに弾けない辛さを噛みしめていた。
才能がない!と、感じつつも母の想いを背負っている。
プレッシャーでだんだんと日増しに押しつぶされそうになる。母は、帰宅してピアノを練習する明人の音を畳に掌を当てて音を感じている。
少しずつすれ違いになっていく母と子の思いであった。

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明人は、遅くなったピアノ塾の帰りに路上ライブをやっているバンドに出会った。
キーボードの演奏を聴いて「へたくそ!」と、つぶやく。誰にも聞こえない小さな声で・・・。
大貫いずみとの出会いだった。
誰にも聞こえないはずの「へたくそ!」は、いずみに届いていた。
大貫いずみもまたろうあ者だった。
へたくそ!が、慣れ親しんだ手話で喋っていたのかもしれない。

へたくそでも、明るく演奏するバンドの演奏に明人は、母の思いに疑問を感じていく。
音が聞こえないはずなのに、楽しくキーボードを演奏する大貫いずみに惹かれていく。

母玲子と大貫いずみは、衝撃的な出会いをする。
母は、明人と付き合うのをやめて欲しいとお願いをする。音の聞こえない世界を感じるのは私だけで十分。明人には音の聞こえる世界でがんばって欲しい・・・だから、会うのをやめて欲しいと懇願する。

大貫いずみは、金沢のろうあ学校に通っているときに、これから生きていく中で大事なことを学んだ。生きていくうえでとても大事で大切な言葉であることを伝えます。

それは・・・わたしたちろうあ者に出来ないことが三つあります。
1.聞こえないこと
2.喋れないこと
3.無限に夢をもてないこと

しかし、わたしたち、ろうあ者に出来ることが三つあります。
1.目で聞くこと
2.手で喋ること
3.現実の中で夢をみつけること

明人の「へたくそ!」は、目で聞いていたんですね。

母玲子は明人に父は亡くなったと教え、育ててきた。
母の留守に電話が鳴った。
受話器を取った明人にとって衝撃的な内容だった。
「あなたの父親が亡くなりました」と聞いた明人は葬儀場に向かう。

母の言葉が信じられなくなった明人は、母に詰め寄ります。
父が亡くなったので、もう、良いよね・・・ピアノから逃げて良いですか?
父への意地で、母の夢を押し付けたピアノから逃げて良いよね。と。

母は云います。
「逃げなさい」「母さんを捨てなさい」と。
父親は「やさしさだけでは、やっていけない」と、云って母を捨て去っていった。
父親を見返すために、一生懸命がんばって、ここまで来たの・・・。

大貫いずみに呼び出された明人は、大事な言葉が書かれたロッカーを見せます。
そこには、ろうあ者に出来ない三つのこと。と、ろうあ者に出来る三つのことが書かれていた。
最後の行に書いた人の名が書かれていた。
書いた人は、永倉玲子。母だった。

心の糸・・・迷ったときは、たぐり寄せれば良い。

良いドラマでした。

母、永倉玲子を演じた松雪泰子さん。手話で語る表情が素晴らしかった。
ピアノを挟んで明人と、疑問や、わだかまりを話し合う、そして涙を溜め必死に堪えるシーンは感動的でした。

12月19日に全編字幕で再放送されるようです。
思い出しながら書いていますので、文章に間違いがあるかと思います。
ご愛嬌でお許しください。

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ドラマ「火の魚」を観た。

3月13日。NHKドラマを観た。
原田芳雄・尾野真千子主演のドラマ。『火の魚』

室生犀星が実在する製本作家の栃折久美子さんに金魚を魚拓にして欲しいと依頼したことを書いた小説「火の魚」がドラマになった。室生犀星の文庫本『蜜のあわれ』に収録されていたのを読んでみた。

「蜜のあわれ」では、金魚との官能が描かれ、「火の魚」では折見とち子との魚拓に関する始終が描かれている。
ドラマは、原作を壊さず生と死を見つめあう素晴らしい出来で感動した。二人芝居のようでもあり、傑出した最高のドラマだったと思います。
そして、シナリオが良かった。脚本を手がけた渡辺あやさんの才能に乾杯です。

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作家として精魂尽き果て、創作意欲を失った老齢の作家村田省三は瀬戸内の島で官能小説の連載を書いている。東京の出版社から折見とち子が原稿を受け取りに来るところから始まった。

新たに村田省三の編集者になった折見とち子に「お前なんかに俺の原稿は渡さない!いつもの編集者を寄こせ!」と駄々をこねるが、折見とち子が影絵芝居をすることに興味を示し、島の子どもたちに影絵芝居を見せて欲しいとお願いする。

作家村田省三に対する編集者折見とち子との掛け合いは、折見とち子の目上の人に対するたしかな日本語が出てくる。
「拝読いたします・・・」「僭越ながら・・・」「お言葉を返すようですが・・・」などと聞き慣れた言葉であるが、メリハリが利いていてハッとさせられる。
強い信念が伺えるのです。

類い稀な作風で時代を築き、あれほど見事な作品を世に出した作家が、島に篭り三流のエロ作家になっていることを批判する場面もある。村田が可愛がっている真っ赤な金魚をモチーフにした官能小説が読者の人気を浚っていることに我慢がならない折見であった。

こんな会話が交わされたように思う。

村田「原稿を読んだ感想は・・・」
折見「今回も素晴らしい出来ばえです」
村田「バカにするな!」
  「俺の本なんて一冊も読んだことないだろう!」
折見「お言葉を返すようですが、先生の本はすべて拝読させて戴いております」
折見「いま連載中の火の魚は、あまりにもひどい、我慢がならないのです」

村田は、見透かされ、心に燻っていた本音を言い当てられてしまった。

最終稿の原稿を持ち帰りしなに「先生!単行本の装丁はどうされますか?」と聞く。
官能小説のモデルでもある可愛がっていた金魚を見て、金魚の魚拓にしてもらいたい。しかし、折見は、それでは、金魚が死んでしまいますが・・・。
それでも良い。と。

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魚拓作りがはじまったが、折見は金魚の死と向かい合っていた。
見事な魚拓が出来上がったが、折見は出来上がった装丁を持って島に来ることはなかった。

折見は、ガンが再発して入院していた。
それを知った村田は狼狽して、金魚を殺し魚拓にしたことを後悔する
必死になって同じ金魚を探そうとする村田であった。

スーツに身を包み、抱えきれないほどのバラを持って病院に見舞いに行く村田。
折見は、ポツンと一人ぽっちになって生と死の狭間を見つめていた。

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パジャマからスーツに着替えた折見は最後の別れなのであろうか、村田と向き合う。

こんな場面がある。
「先生がそんな大きな花束を抱えて座っておられるせいで、病院中の女が色めき立っております」と軽口を叩き。孤独だと思った私、私以上に先生は孤独でした。と笑顔を見せ、花束を抱えた折見は幸せそうであった。

島に帰る船の中で
村田は・・・
「おまえ自身が持って生まれた命の長さに、何の文句がつけられよう。そして、縁があったら今生でまた会おう」と、敬慕の念を示し、心配するな、そんな遠くない時期に俺も後に続く

と云ったように思う。

□□□ 追記 (訃報) □□□ 

2011年7月19日
原田芳雄さん(71歳)がお亡くなりになりました。

ドラマ「火の魚」では圧倒的な存在感を示し、後世に残る名ドラマに仕立てられました。
原田芳雄さん存在なくして語ることの出来ない「火の魚」です。素晴らしいドラマでした。

心よりご冥福をお祈りいたします。

合掌。

 

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